インテレクチュアル・ヒストリー (英: intellectual history) は、人文学の用語で、「知の営み」についての歴史学のこと。 概要[編集] 専門家の間でも明確な定義が無く、日本語では「精神史」や「知性史」とも訳され、思想史・観念史・心性史と並列されることもあるが、必ずしも対応しない[1]。特定の分野にとらわれず多角的な歴史を扱う分野とも言える[1]。 ヒロ・ヒライによれば[2]、英語の intellectual history という表現は20世紀初頭から使われているが、その意味するところは時代により変化している。1980年代までは「思想史」と同一視することも可能であったかもしれないが、1990年代のアンソニー・グラフトン以降、読書・人文主義・普遍史・文献学・聖書解釈学といった一口に「思想」とはくくれない知の営みの歴史を扱うにいたり、思想史との同一視も困難となった。旧来の「