新潮 2018年 07 月号 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/06/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る佐々木敦の「これは小説ではない」において、キャロル『批評について』が言及されていると聞いたので、読んでみた。 『批評について』未読だけど……。 今月掲載文の半分くらいが『批評について』への言及にあてられている。 キャロルの批評観に同意する部分もあるが、そうでない部分もある、と。 同意できない部分としてあげられているのは以下の3つだろうか。 同意できない、というか、佐々木自身が批評として書いてきた作業と、一致しない箇所といってもよいかもしれない。 (1)評価 (2)意図主義 (3)分類 (1)評価 キャロルは批評のコアを「評価」だというわけだけど、佐々木自身は、自分のやっていることは「それが何をしているか」を調べることだとしている。 「それが何をしている