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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (117)

  • 篠田謙一『人類の起源』 - logical cypher scape2

    サブタイトルに「古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」」とある通り、古代DNA研究をまとめたとなる(その意味では「人類の起源」の話ではなく「人類の拡散」の話といった方が正確か)。 類書としてデイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向やよい訳) - logical cypher scape2があり、扱っている内容は重なっているが、違いも大きい。 『交雑する人類』は、人種差別、性差別に関わることについてもかなり言及があるが、書にはそうした言及は少ない(人種について終章にまとめて少し書いてある)。 書は、新書という性質上、ページ数も少なく記述の分量が少ないが、逆にそれゆえに『交雑する人類』よりも分かりやすいかもしれない。まあ、既に自分が『交雑する人類』を読んでいたので、分かりやすかった可能性もあるが(例えば、ヤムナヤの説明については書の方が分かりやすかった気がするが、既にヤムナ

    篠田謙一『人類の起源』 - logical cypher scape2
  • 『なぜ美』と『近代美学入門』への補足 - logical cypher scape2

    井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2のブクマが急速に伸びている。ブログのTOP3に入ってきた。 https://hatenablog.com/ に載ったので多分そのせいだと思う。普段、見かけないidからのブクマが多いし。 (なお、ブクマが増えるとブログを書いている身としては単純に嬉しいが、伸びるかどうかはわりと偶然の産物でしかないことも分かっている) それはそれでいいとして、同日にデビット・ライスさんがやはり同書を取り上げた記事を書いているのに気付いた。 ここから直接アクセス流入しているわけではないが、はてなブックマークのホットエントリに並んだので相乗効果はあったのかもしれない。 タイトルにあるとおり、『近代美学入門』だけでなく『なぜ美を気にかけるのか』も一緒に扱われている。 『なぜ美』の方は、当ブログでは以下で取り上げた。 さて、ライスさんの記事は、

    『なぜ美』と『近代美学入門』への補足 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2023/11/14
    ”孤独のグルメは孤独ではあるんだけど、協働的側面もあるということ。〔……〕その店の店主や従業員、他の客の関与〔……〕も必要となる。彼らが共通して目指しているのが、一人飯の美的なもの”
  • 井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2

    タイトル通り、近代の美学についての入門書なのだが、とても良いだった。 「芸術」「芸術家」「美」「崇高」「ピクチャレスク」という概念ごとに章立てした5章構成のとなっているが、これらの概念は全て近代に成立した概念である。 「崇高」と「ピクチャレスク」はあまり一般的には馴染みのない言葉だろうが、「芸術」「芸術家」「美」といった、現在の我々にとってはわりとあって当たり前の概念が、歴史的にはそれほど古くない概念であることを示している。 常識だと思っていることを相対化して捉え直すことを目指していて、おおよそどの章も、古代ではどうだったか、近代でどのように成立していったのか、そして、現代的な論点についてどのように考えられるか、という構成をしている。 なので、確かに「近代の美学」についてのではあるのだが、美学一般の入門書という位置づけで読んでしまってよいと思う。 新書レベルの読みやすさ・分かりやすさ

    井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2
  • 倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』 - logical cypher scape2

    筆者の初のSF短編集。2010年代各所で発表された作品8編*1と書き下ろし1編を収録している。 あとがきで作者自身が述べているが、前半と後半とで作品の雰囲気というか作風がずいぶんと違っている。前半の5編は設定やプロットがちゃんとあるが、後半4編は、奇想というかナンセンスというかそういうものになっていく(うち1編は話の内容そのものよりもタイポグラフィが主眼になっているし)。 正直、前半の方が好きだし、後半はよくわからんのだが、しかし「生首」はわからんなりに結構面白かったりする。表題作である「あなたは月面に倒れている」なんかも全体的にはなんだかよく分からないのだけど、個別の文章は面白いし。 前半で収録されている作品は、スパムが歩いてやってくる「二の足で」だったり、アトミックパンクの「トーキョーをべて育った」、としりとりをする「おうち」だったり、その惹句やタイトルがわりとコミカルで軽い感じ

    倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2023/09/01
    “色々なものを大気圏再突入させることで作品とする[...]2146年、巨匠の遺作の発表かつ葬送セレモニーとして、衛星軌道上に浮かべたピアノで「4分33秒」を演奏し、大気圏再突入させるというパフォーマンスが行われる”
  • マーティン・J・S・ラドウィック『太古の光景』(菅谷暁・訳) - logical cypher scape2

    サブタイトルは先史世界の初期絵画表現。原著タイトルは”Scenes from Deep Ttime: Early Pictorial Representation of the Prehistoric World” 19世紀のパレオアートについての科学史 「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」展 - logical cypher scape2の副読として読み始めたのだが、行く前に読んでおくべきだった*1。少なくとも、恐竜図鑑展の第1章についての理解度は爆上がりするし、「パレオアートって一体何だ」というモヤモヤ感もある程度は解消する。 このの存在自体は、以前から知ってはいたのだが、邦訳があることを認識していなかった*2。実は原著は電子で買っていたのだが、そのまま積んでいた。英語で読める気がしないので邦訳があってよかった*3。 聖書の挿絵についての伝統を伏線としながら、過去の伝統から何を

    マーティン・J・S・ラドウィック『太古の光景』(菅谷暁・訳) - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2023/06/30
    19世紀にもうあったのね/“ジャンルの始点を決めるのは難しいけれど、それとは別に、そのジャンルが確立した時期というのもある〔……〕ジャンル概念には、その起源の歴史と使用の歴史との区別がある、”
  • 『物語の外の虚構へ』への反応 - logical cypher scape2

    2021年12月に出した『物語の外の虚構へ』ですが、最近、これに対する反応をいくつかいただいているので、ちょっと紹介させてもらおうと思います。 sakstyle.hatenadiary.jp その前にまず、書についてのおさらいとして、リリース時の記事を挙げておきます。 さて、を出してから1年以上経過した後になってからも色々反応が出てきたことに驚きつつ、喜んでいます。 こういうのは大体、直後に一番反応が多くてどんどん減っていくものだと思うのですが、わりと経ってから、わりと大きめのリアクションをいただいて、これは結構しっかり読んでもらえているぞと感じられるようになりました。 特に以下で紹介するのは、僕の議論を踏まえて応用したりなんだりといったことをしてもらっている例で、自分の発表したものが他の人にも使ってもらえるのだというのが非常に嬉しいです。書いた目的の一つでもあったので。 倉根啓「ゲー

    『物語の外の虚構へ』への反応 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2023/06/09
    “論理学・数学ではreflexiveは反射と訳されていて、分析哲学もこれに倣うことがままあり*1、実際、ウォルトン本の田村訳では「反射」が使われています。それを踏襲した感じです。” なるほど
  • オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光・訳) - logical cypher scape2

    ヒューゴー賞、ローカス賞、ネビュラ賞の三冠を受賞した表題作を含むSF短編集 作者のバトラーは、1947年生まれで2006年に亡くなっており、書も原著は1995年に刊行されている。長編が一つ邦訳されているが、日ではほとんど紹介されてこなかった作家だという。 ごりごりの(?)SF作家だし、短編集も基的にSFだが、比較的SF色の薄い作品もある。また、翻訳者もSF畑の人ではない。アフリカアメリカ人女性のSF作家であり、ある種の文学的評価というのもあるのかもしれない。 なお、話ごとに筆者自身の短いあとがきがついている 「血を分けた子ども」と「恩赦」が特に面白かった。 どちらも、異星人に支配されてしまった地球人を描いているのだけれど、そこでの異星人と地球人との関係は、単純に敵対や隷属ではなくて、何らかの信頼や愛情があり、共存・共生の可能性が模索されていて、逆に、地球人同士の方に不信があったり

    オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光・訳) - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2023/06/05
    “血を分けた子ども 筆者曰く「男性妊娠小説」 トリクという異星人の卵を産み付けられることで「保護」を得ている人間たちの話”
  • 倉根啓「ゲームプレイはいかにして物語になるのか」 - logical cypher scape2

    ビデオゲームにおいて提示される虚構的内容のうち、全てがそのゲームの物語を構成しているわけではないが、その関係はどうなっているのか、という内容の論文 マリオの命は3つあるのか問題 あるいは、RPGをやっていて、戦闘中に死んだとしても必ずしもそのゲームのストーリー内で死んだことにはならないとかそういう類いの話 これに対して倉根は、ビデオゲームにおける虚構的内容を「ゲーム環境」と「物語世界」に区別した上で、物語世界の内容として解釈される基準の例として「指定」と「意味づけ」があるということを論じている。 シノハラの議論が参照されているよと、人から教えてもらって読みました 自分の書いたものがこうやって他の人の論文へと繋がっていく経験をあまりしたことがないので、感動して思わずブログを書いているのがこの記事となります。 1.はじめに 1.1.先行研究 1.2.ゲームプレイ中に起きた出来事は当に首尾一貫

    倉根啓「ゲームプレイはいかにして物語になるのか」 - logical cypher scape2
  • 『思想2023年1月号(ウィトゲンシュタイン――『哲学探究』への道)』 - logical cypher scape2

    ウィトゲンシュタインについて、全然読んでいるわけではないけれど、雑誌で特集とかあるとつい気になって手にとってしまう。 鬼界訳『哲学探究』は、半分くらいまで読んだところで止まっている……(この『思想』を読みながら、少しだけ『探求』も読み進めたが)。 自分にとっては、ウィトゲンシュタインよりも、ウィトゲンシュタインを通して鬼界先生の授業を思い出したりするのが面白いかもしれない。ウィトゲンシュタイン自体も面白くはあるけれど。 思想 2023年1月号(no. 1185) 岩波書店Amazon 【小特集】ウィトゲンシュタイン──『哲学探究』への道 思想の言葉  野矢茂樹 〈討議〉ウィトゲンシュタインを読むとはどういうことか  鬼界彰夫・野矢茂樹・古田徹也・山田圭一 表出と疑問  飯田 隆 形式と内容としての対象──『論考』的対象の形式主義的解釈の試み  荒畑靖宏 ウィトゲンシュタイン研究私記──『哲

    『思想2023年1月号(ウィトゲンシュタイン――『哲学探究』への道)』 - logical cypher scape2
  • 『現代思想2022年1月臨時増刊号 総特集=ウィトゲンシュタイン』 - logical cypher scape2

    『論考』刊行100周年を記念した特集号。 誌前半には『論考』について、中盤には「倫理学講話」について、後半には『探求』についての論文が収録されている。 『論考』の読み方が時代によってどのように変遷してきたかを論じている吉田論文、ダイヤモンドのウィトゲンシュタイン解釈を論じる槙野論文、アンスコム論文、アスペクト論について論じた山田論文、カベルのウィトゲンシュタインを論じた齋藤+スタンディッシュ論文、ブランダムによる規則のパラドックス解釈を論じた白川論文あたりが面白かった。 あと、面白かったと言えるほど内容が理解できてないけど、野上論文の分析哲学っぽさ(?)は読んでてちょっと楽しかった気がする。 現代思想 2022年1月臨時増刊号 総特集=ウィトゲンシュタイン ―『論理哲学論考』100年― 作者:野家啓一,大谷弘,古田徹也,飯田隆,小泉義之,G.E.M.アンスコム,C・ダイアモンド青土社Am

    『現代思想2022年1月臨時増刊号 総特集=ウィトゲンシュタイン』 - logical cypher scape2
  • 倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか」 - logical cypher scape2

    倉田剛による下記の2つの論文が、グァラに触れているので、フランチェスコ・グアラ『制度とは何か』(瀧澤 弘和 監訳・水野 孝之 訳) - logical cypher scape2を読んだついでに、これらの論文も読んでみた 倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」 https://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~t980020/Husserl/Vol_17_2019/03_kurata.pdf 第1節から第6節までは、グァラの紹介 基的には、グァラの意義を評価している その上で、第7節にグァラ説への疑問点が挙げられている 7「統一理論」の問題点 7.1「同一説」への疑問 グァラ:サールの構成的ルールにおけるY項を消去可能であると述べた上で、椅子と椅子を構成する原子集団を二重に数え上げる誤謬と同じ誤謬であると批判(第5章「構成」) 倉田(1):二重の数え上げを誤謬とす

    倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか」 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2022/03/14
    “「Aという信念を持っていたからBという行動が起きた」という素朴心理学的な説明を、因果的説明としてよいとする(実際、社会科学者の実践はこれ)。”
  • フランチェスコ・グアラ『制度とは何か』(瀧澤 弘和 監訳・水野 孝之 訳) - logical cypher scape2

    社会科学の哲学の立場から書かれた制度論 経済学的な制度理解と哲学的な制度理解とを架橋するための議論が展開されている。 二部構成となっており、前半では、制度についての均衡説と制度についてのルール説を統合した統一理論「均衡としてのルール」説を展開する。 ただし、これは均衡説とルール説との単なる折衷案ではなく、ルール説を均衡説へと還元するような方向の統一理論(正確には、ルール説の代表的立場であるサールが説く「構成的ルール」を、統整的ルール(均衡をももたらす条件付き戦略)へと還元する立場)。 後半では、制度についての実在論の立場にたち、反実在論的な社会構成主義を批判すると同時に、社会構成主義の動機である規範的アプローチないし改良主義的なアプローチを、実在論によって掬いとろうとしている。 個人的文脈 社会科学の哲学、社会的存在論については、以前から興味があった 例えば、下記の倉田論文 『現代思想20

    フランチェスコ・グアラ『制度とは何か』(瀧澤 弘和 監訳・水野 孝之 訳) - logical cypher scape2
  • 『物語の外の虚構へ』リリース! - logical cypher scape2

    (追記2023年6月) sakstyle.hatenadiary.jp Kindle版について(Amazon) 一番手に取りやすい形式ではあるかと思います。 ただ、エゴサをしていて、レイアウトの崩れなどがあるというツイートを見かけています。 これ、発行者がちゃんとメンテナンスしろやって話ではあるのですが、自分の端末では確認できていないのと、現在これを修正するための作業環境を失ってしまったという理由で、未対応です。 ですので、来、kindle版があってアクセスしやすい、っていう状況を作りたかったのですが、閲覧環境によっては読みにくくなっているかもしれないです。申し訳ないです。 pdf版について(BOOTH) ペーパーバック版と同じレイアウトのpdfです。 固定レイアウトなので電子書籍のメリットのいくつかが失われますが、kindle版のようなレイアウト崩れのリスクはないです。 また、価格はk

    『物語の外の虚構へ』リリース! - logical cypher scape2
  • メタファーについて論文2つ - logical cypher scape2

    石田知子「「遺伝情報」はメタファーか」 www.jstage.jst.go.jp 第18回日科学哲学会石賞は、石田知子さんの「「遺伝情報」はメタファーか」が受賞されました。素晴らしい。— Masashi Kasaki (@kasa12345) 2021年11月27日 このツイートを見て存在を知り、タイトルに惹かれて読んでみた。 分子生物学において「遺伝情報」というメタファーがあるが、メタファーは科学にとってどのような役割を果たしているか、という議論 ちなみに、石賞というのは2006年に始まって、青山拓央、大塚淳、山田圭一、佐金武、秋葉剛史等々の面々が受賞している。 サーカーは、情報のメタファーは、消去できる&理論形成の妨げになる(初期の遺伝暗号研究の不首尾の事例)ので、不要だと論じる 次いで、サーカーのメタファー観がいささか素朴であるとして、ボイドによる、メタファーが科学の理論構築に

    メタファーについて論文2つ - logical cypher scape2
  • 北村紗衣『批評の教室』 - logical cypher scape2

    サブタイトルは「チョウのように読み、ハチのように書く」(もちろんモハメド・アリの言葉が元ネタ)。批評を書くための方法を分かりやすく解説している。 ここでいう批評はかなり広い意味で使われていて、何らかの作品について分析して説得的に論じた文章、というくらいに捉えればよいだろう。 例えば、何らかのメディアで書評やそれに類する記事を書くことになったライターとか、自分のブログで好きなドラマ・アニメや音楽について感想を書いているがもう少し人に読まれる文章にしたいと思っている人とか、あるいは、文系の大学生で授業のレポートとして批評を書くことになった学生とか、そうした人たちが対象読者になるのかなと思う。 もちろんこれ以外の人でも、何らかの形で批評に興味のある人にとって、面白いであると思う。 かなり実践的な内容で、「作品で起きた出来事をタイムラインにしてみる」とか「まずタイトルを決めてから書き始める」とか

    北村紗衣『批評の教室』 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2021/11/07
    評判どおりの良書らしい
  • 青田麻未『環境を批評する』 - logical cypher scape2

    筆者の博士論文を元にした環境美学についての 英米系環境美学をサーベイし、環境を批評するという観点から「鑑賞対象の選択」と「美的判断の規範性」という2つのテーマで整理している。 元々環境美学のいう環境は、自然環境を意味していたが、その後の発展とともに人工環境も含むようになり、書でも環境の美的鑑賞・批評の実践例として検討されるのは、観光と居住である。 2章と3章がサーベイ 4章と5章が「鑑賞対象の選択」、6章が「美的判断の規範性」を扱っている 第1章 環境としての世界とその批評−英米系環境美学とはなにか 第1節 美学からの環境へのアプローチ 第2節 英米系環境美学のスタイル 第2章 知識による美的鑑賞の変容−カールソンの環境美学 第1節 ネイチャーライティングと環境批評家 第2節 知識によって支えられる環境批評 第3節 影を潜める主体−カールソンの達成点と問題点 第3章 諸説の再配置−環境

    青田麻未『環境を批評する』 - logical cypher scape2
  • 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史7』 - logical cypher scape2

    7巻は「近代2 自由と歴史的発展」 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史1』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史2』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史3』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史4』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史5』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史6』 - logical cypher scape2 19世紀を取り上げており、前の巻に引き続き、ザ・哲学といったビッグネームが並んでいる ドイツ観念論、ショーペンハウア

  • デイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向やよい訳) - logical cypher scape2

    サブタイトルは「古代DNAが解き明かす新サピエンス史」てまあり、遺伝学による人類史研究の 筆者は一時期ペーポの研究所にいた人で(今は独立した研究室を持っている)、こののタイトル的にも、ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類との交雑の話かなと思って手に取ったのだけど、まあ、それらについての話題も結構ページ数割いてちゃんと書かれているが、メインとなる話題は、それよりももう少し後の時代(1,2万年前〜数千年前)で、現生人類内での集団間の交雑が扱われている。 河合信和『ヒトの進化七〇〇万年史』 - logical cypher scape2を読んだのは、このの予習(「ゲノム革命」以前の定説の確認)の意味もあったのだが、扱われている時代について重複があまりなかった。まあ、700万年のうち、DNA使って遡れる期間のこと考えてみると当たり前っちゃ当たり前の話なのだが……。 旧石器時代あたりをまと

    デイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向やよい訳) - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2020/07/26
    やはり人種主義とのあいだに緊張関係が生じるのだなあ
  • 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史6』 - logical cypher scape2

    6巻は「近代1 啓蒙と人間感情論」 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史1』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史2』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史3』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史4』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史5』 - logical cypher scape2 世界哲学史シリーズもいよいよ近代へ突入。 メジャーな哲学者も多数登場し、哲学史としては馴染みのあるラインナップになってきた感もあるが、ニュートンの自然神学やアメリカ独立運動のフランクリンやジェファーソンの思想など、やはりオー

  • 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史5』 - logical cypher scape2

    5巻は「中世3 バロックの哲学」 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史1』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史2』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史3』 - logical cypher scape2 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編著『世界哲学史4』 - logical cypher scape2 シリーズが始まった頃は、勝手に、古代、中世、近代、現代が2冊ずつだと思い込んでいたので、中世3の表記に最初驚いてしまった。 実際は、古代2、中世3、近代2、現代1の8巻構成である。 ただし、書が扱う時代は14〜17世紀であり、一般的に中世とされる時代ではない。 シリーズでは、特に16〜18世紀半ばを近世と呼ぶことにしており、