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2018年9月8日のブックマーク (3件)

  • 『文系と理系はなぜ分かれたのか』(第1章末尾抜書き) - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    隠岐さや香 (2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 体価格980円, ISBN:9784065123843 → 目次|版元ページ) 第1章「文系と理系はいつどのように分かれたか?—— 欧米諸国の場合」(pp. 15-78)の末尾(pp. 73-75)に書かれていることは,とても興味深く,また書全体にとっても大きな意味がある部分だとワタクシは思う: 「確かに、「人文社会」「理工医」の二つに分ける区別は絶対ではない。しかし、諸学は一つとも言えない。そこには少なくとも、二つの違う立場が存在するのではないか、と思うからです。」(p. 73) 「思い出して欲しいのですが、この章ではかなりページを割いて、自然科学と人文社会科学の諸分野が、それぞれの固有の対象を見つけて、宗教や王権から自律していく経緯を描きました。そして、その自律には、主に二つの異なる方向

    『文系と理系はなぜ分かれたのか』(第1章末尾抜書き) - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 最新調査で判明、インターネットはこうして社会を「分断」する(辻 大介)

    インターネットを利用するほど排外意識が高まる--。昨年11月、大阪大学の辻大介准教授が、ある調査を実施した。インターネットの利用状況と「排外意識」の関係を調べた研究である。結果は、ネットを利用するほど排外意識が高まる傾向があること、それと同時に反排外意識も高まる傾向があるという「因果関係」を示すものだった。シンプルに言えば、ネットによって排外主義的な人、反排外主義的な人がともに増え、社会の「両極化」「分極化」が進むということだ。いったいどのようにして分極化は進むのか。その実態を、調査を行った辻氏が解説する。 「世論喚起の炎上商法」の危うさ 杉田水脈衆院議員の「LGBTは生産性がない」発言が見事に炎上したことは、みなさんの記憶に新しいところだろう。記憶に新しいどころか、今なお鎮火することなく、くすぶり続けていると言ったほうがいいかもしれない。 個人的にはおよそ首肯しかねる発言だが、その内容の

    最新調査で判明、インターネットはこうして社会を「分断」する(辻 大介)
  • 概念工学と概念倫理学 - Lichtung

    はじめに 稿では、近年、いっそう活気づいている哲学的な方法論のひとつ、概念工学、および、概念倫理学に関するかんたんな紹介を行います。哲学における概念創造について考えているひとや、どのような概念をつかうべきかを気にしているひとには、いくらかヒントになるかもしれません。 概念工学ということばは、いくどか言及されていますが*1、概念工学とはなにか、それのなにがうれしいのか、どのような問題があるのかについて、アクセスしやすいかたちでの、あるていど以上くわしい日語の解説を探していました。 しかし見当たらず、なら書いてしまおう、ということで、稿では、哲学の文献データベースサイトであるPhilPapersのエントリ「概念工学」の訳と、それに加えて、いくつかの論文を読んだうえでの覚え書きを書き添え、概念工学と概念倫理学のおおまかな輪郭を描くことで、この興味ぶかい分野のかんたんな案内をします。 はじめ

    概念工学と概念倫理学 - Lichtung