1. ラテン文字の読み方 日本で一般に「アルファベット」と呼ばれているA, B, Cで始まりZで終わる文字群は、正式名称を「ラテン文字」または「ラテン・アルファベット」と言い、本来はその名の通りラテン語を表記するためのものです。もともとラテン語を書くために整備されただけあって、文字と発音との対応はかなり単純です。 ラテン文字の読み方には大きく分けて「古典式」と「教会式」との2種類があります。 古典式 その名の通り古典期(紀元前1世紀~紀元1世紀または2世紀頃)のラテン語の発音を復元したものです。市販のラテン語の入門書ではたいていこちらを取り上げています。特に理由がなければ、ラテン語を学ぶ際にはこの発音を習得するのが良いでしょう。 教会式 現代イタリア語で書かれた文章を読むのと同じようにラテン語を読む方式です。ラテン語聖書の朗読やクラシックのミサ曲の合唱を行う場合などは、こちらの発音のほうが