高気圧に覆われると上空から地上に向けて下降気流が発生します(これは、地上で体感できる風ではありません)。下降気流がしっかりすればするほど、大気中に“逆転層”というものが発生します。 この逆転層は空気の蓋(ふた)と呼ばれており、まさに地上を覆う蓋の役目をします。 そのため、地上付近にあるチリやホコリ、水滴は上空高くにまで舞い上がることは出来ず、地上付近に漂います。 さらに春は冬に比べて日射が強まるため、上昇気流も強くなります。地上のちり、埃は巻き上げられやすくなります。上空にたまったチリ・ホコリによって太陽の光が色々と散乱されてしまい、空が霞んで見えるのです。 水蒸気も増えてきます。水蒸気は目に見えませんが、それが凝結して、空気中に水滴として存在すると、空は白っぽくなります。