「私ボコられたい!絶対あきらめない!」「暴力は大嫌い。なのに股間だけが言うことを聞かない」――。 23歳、処女、恋愛経験なし。被虐趣味の作者が自分の欲望に向き合い、恋に落ち……そんな奇跡を描いたエッセイ漫画『実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』(新潮社)が発売された。 なぜ実体験を漫画にしたのか? どのように暴力に惹かれていったのか? 描くときに何を意識したのか? 作者のペス山ポピーさんと編集者Sさんに話を聞いた。 これは「半径5センチ」の漫画 ――ご自身の経験を漫画で描こうと思ったきっかけを教えてください。 ぺス山:もともと漫画家の新人で、現実の方でネタができてしまった感じです。 編集者S:ぺス山さんは、もともとは創作漫画を描かれている新人さんでした。 ぺス山:あんまり向いてなかった…… 編集者S:そんなことないですよ! たまたまデビュー作がエッセイになった感じです。 ぺス