先日進化ジェンダー学研究会にオンライン参加してきた.あまりこの手の講演会には参加した経験がないが,今回は進化生物学的な知見を取り入れるという試みということで聴講したということになる. 進化生物学による女性間の関係の理解 -持続可能なジェンダーパリティにむけて 開会挨拶・趣旨説明 松本晶子 持続可能なジェンダーパリティへ向けて,進化生物学的な女性間の関係性という視点から考えていきたいというのが本日の趣旨. ここで日本の現状を説明したい. 1990年に国連から指導者層の女性割合を30%以上にという勧告があった.2002年になってようやく政府は2020年までに30%をめざすという方針を立てたが,到達しそうにないとこれを10年先延ばしにして2030年目標と変更したという状況. 指導者層の女性割合を上げるメリットとしては様々な実証研究からの報告がなされていて,意思決定層の多様化による決定の質の向上,
東京大学大学院総合文化研究科教授の酒井 邦嘉と同大学院生の梅島 奎立は、一般財団法人 言語交流研究所(本部:東京都渋谷区、代表理事:鈴木 堅史)との共同研究において、多言語話者の方が言語野はもちろん、大脳基底核・視床や視覚野までも有効に活用できているということを初めて明らかにしました。 本研究グループは、日本語を母語とする参加者に対してカザフ語を新たに習得させ、MRI装置(注1)と文法課題を用いて言語習得のプロセスを調べました。その結果、左脳の言語領野の活動が、多言語群で二言語群よりも定量的に高くなりました。これらの結果は、複数の言語の習得効果が累積することで、より深い獲得を可能にするという仮説「言語獲得の累積増進モデル」を支持します。この仮説は、共著者の一人であるスザンヌ・フリン(米国マサチューセッツ工科大学 教授)がこれまで提唱してきたものです。日本の外国語教育で英語ばかりが取り上げら
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