前回の続き。 「Honey sweet tea time」 個人的に本アルバム最大の問題作。3話で歌詞なしのAメロが披露され、歌い出しの詞だけ作中で出来ていた曲。ムギが歌うことを前提に、澪からみたムギの世界が描かれている。全体的には表面的なムギのイメージどおりの、ふわふわしたファンタジックな詞なのだが。 道に迷ったら お茶にしましょう 願いはキャディースプーンに 切なさはティーポットに (中略) 悩みも 迷いも とけて きっと 明日も 晴れますように 放課後ティータイム・作詞:稲葉エミ『Honey sweet tea time』ポニーキャニオン 2010年 物語を都合よく進めるための装置として、非リアルな設定を持つキャラクターがムギ。その反動のように、自分がお嬢様であることへのコンプレックスとその克服など、人間味の部分が丁寧に描かれたキャラクターでもある。ムギの明るさが、「悩み」や「迷い」