今年の科学の成果、1位はiPS細胞 サイエンス誌2008年12月19日6時18分印刷ソーシャルブックマーク 山中伸弥・京大教授 米科学誌サイエンスは今年の科学の画期的成果の1位に「細胞の初期化」を選んだ。山中伸弥・京都大教授らの万能細胞(iPS細胞)づくりがきっかけで研究競争が活発化し、昨年の2位から順位を上げた。細野秀雄・東工大教授らによる新タイプの高温超伝導物質の発見もトップ10に入った。19日付の同誌に発表される。 同誌記者や編集者が選んだ。山中さんらはヒトの皮膚細胞に四つの遺伝子を組み込むことで細胞をリセット(初期化)し、どんな細胞にでもなれる状態に戻した。昨年11月のこの発表以来、世界中で研究が加速。今年はパーキンソン病や筋ジストロフィーなどの難病患者から万能細胞をつくるなどの成果が報告された。 細胞の初期化ではほかに、マウスの膵臓(すいぞう)の細胞に直接遺伝子を入れ、インスリン