【レシフェ(ブラジル北東部)時事】大西洋や地中海のマグロ資源を管理する「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」の年次会合は15日、2010年の地中海を含む東大西洋でのクロマグロ(本マグロ)漁獲枠を1万3500トンとすることで合意した。09年(2万2000トン)比で38.6%減となり、同海域での削減幅としては過去最大。日本の国別割当量も1871トン(09年)から1148トンに約4割削減される。 マグロ資源回復を図る厳しい漁獲規制の導入で、高級すしネタとして珍重されるクロマグロの日本への輸入が減るのは確実だ。 11年以降の漁獲枠は、ICCAT科学委員会が来年実施する資源評価に基づいて決める。ただ、評価の結果、資源状況の悪化が確認された場合に翌年のクロマグロ漁を一時的に全面停止する「緊急措置」の発動義務を初めて盛り込んだ。 さらに、巻き網船による漁期を現行の2カ月超から1カ月に短縮す