6月30日に行われたネット党首討論で立憲民主党の枝野幸男代表が「女性の社会参画を妨害している大きな要因は、結婚したら同じ氏を名乗ることを強制されていること」「選択的夫婦別姓は女性の社会参画のために不可欠」と投げかけると、自民党の安倍晋三総裁は「夫婦別姓の問題ではなく、しっかりと経済を成長させ、みんなが活躍できる社会を作っていくこと」とはぐらかした。司会が「選択的夫婦別姓はいらないという返答ですか」と念を押すと、安倍氏は「経済成長とは関わりがないというふうに考えています」とさらに逃げていた。人権軽視は筋金入りだが、「選択的夫婦別姓は経済と関係がない」と、閣議決定でもするのだろうか。 その2日前には、大阪で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の夕食会のあいさつで安倍氏が「明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失したが、天守閣は今から約90年前に16世紀のものが忠実に復元されました。しかし一つ