阪急電鉄のバブルの象徴とされ、“夢の跡”となっていた大阪市西淀川区中島の「マンハッタン計画」の開発地域(約21ヘクタール)で、同じ阪急阪神ホールディングス(HD)傘下の阪神電気鉄道が今月にも宅地開発に乗り出すことが3日、分かった。第1弾として阪神が約3・8ヘクタールを取得し、戸建て住宅約250戸を建設する予定で、来年度から順次分譲を始める。阪急と阪神が経営統合して10月で3年が経過し、相乗効果が具体化してきた。 中島地区の開発地域は、かつて阪急が高層マンションや商業施設などの林立を目指したマンハッタン計画の舞台だったが、バブル崩壊による急激な地価下落で頓挫。土地は半ば“塩漬け”の状態だった。 ところが、平成18年10月に阪急阪神HDが誕生したことで転機を迎えた。阪神なんば線(今年3月開業)の出来島駅からバスで約10分という同一グループの沿線に加わったことで、開発事業が再始動。阪急は19年3