業界ではめずらしい事業承継という形で、スナックのママになった坂根千里さん。「バリキャリ」を目指していた24歳という若さの彼女がママになった理由と、リニューアルオープンして半年が過ぎた『スナック水中』の今と未来について。 ある土曜の夜7時。『スナック水中』と書かれた青い看板に明かりが灯ると、早くもお客さんがぽつりぽつりと訪れ、吸い込まれるようにカウンターに腰を据えていく。常連さんはもちろん、この日が初めての客もいるようだ。30分を経過する頃には、10席ほどのカウンターはいっぱいになり、8時を回ると2つあるテーブル席も埋め尽くされた。スナックの定番であるカラオケがいつしか始まり、曲が終わればみんなで拍手。不思議なグルーブ感に満たされた店内で、全体に目を配りながら、ひときわテキパキと動いている女性がいる。『スナック水中』の若きママ・坂根千里さんだ。