『デュエリスト』10点(100点満点中) 90パーセントくらいがスローモーションじゃないのか 韓流ブームが去り、本来公開されるはずもなかった、ゴミのような韓国映画の消化ゲームがはじまっている今日この頃であるが、この『デュエリスト』もその他の例に漏れず、年間MVP級のダメ映画である。 朝鮮の王朝時代が舞台。主人公の女刑事(ハ・ジウォン)は、偽金事件の潜入捜査中、謎めいた刺客(カン・ドンウォン)と出会う。結局その場では取り逃がすが、まるで運命のように何度も出会い、そのたびに決闘する二人であった……。 やたらと気の強い女が、イケメンで穏やかで中世的な男と、会うたびに殺し合いながら、そのうち恋をするというお話だ。ハ・ジウォンは、どこからどうみても時代劇の登場人物には見えず、外見もふるまいも現代人そのもの。何もかもわざとらしくて、叫んでばかりのダメ演技で、かわいらしさもゼロ。始まって5分でこちらは脱