第15戦オランダGP。マクラーレンのランド・ノリスが、2位マックス・フェルスタッペンに22秒896もの大差をつけて、キャリア2勝目を挙げた。 今季三度目のポールポジションからのスタート。過去2回はいずれもスタートで順位を落とし、優勝を逃してきた。今回も加速が伸びず、フロントローのフェルスタッペンにあっさり首位を奪われてしまう。 しかしフェルスタッペンは、そこからノリスを振り切れない。先行するレッドブルマシンの乱流もかまわず背後につけたノリスは、18周目のターン1で仕留め首位に返り咲く。そこからはノリスが一方的に差を広げ、フェルスタッペンはなすすべもなかった。 王者レッドブルに23秒近い差をつけての勝利は、今やマクラーレンが完全に最速マシンとなった表れと言える。そんな大躍進の影の立役者ともいうべき人物が、日本人エンジニアの今井弘だ。 ブリヂストンでレーシングタイヤの開発に携わり、マクラーレン