ノーベル経済学賞受賞者である米エール大学のロバート・シラー教授は、ドットコム・バブルや住宅バブルに警鐘を鳴らしたことで有名だ。シラー教授は仮想通貨について、過去1世紀余りに及ぶマネー革命失敗の歴史の最新の例になりかねないと考えている。 シラー教授は、2009年以降に約2000の仮想通貨を誕生させた現在の高揚感を1800年代の「タイムマネー(時間貨幣)」の台頭になぞらえた。 1827年にはジョサイア・ワーナー氏が、「レーバーノート(労働貨幣)」と呼ばれる労働時間の金融商品を販売する「シンシナティ・タイム・ストア」を開き、その2年後には、英ウェールズの繊維製造業者ロバート・オーエン氏が、タイムマネーに基づくナショナル・エクイタブル・レーバー交換所をロンドンに設立しようと試みたが、いずれも失敗に終わった。 さらに1世紀後に経済学者ジョン・ピース・ノートン氏が提案した「エレクトリックダラー」も、通
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