僕も、日本生命の企画部で働いていたときに、上司から、「言った言葉には最後まで責任を持て」と教えられてきました。また、「書類に少しくらい間違いがあっても、いちいち訂正するな」と叱られたこともあります。 僕がその理由を尋ねると、上司は次のように答えました。 「言葉というものは、そう簡単に取り消せるほど、軽いものではない。だから、すぐに訂正すれば、軽く見られてしまう。今出したばかりの文書をすぐに直せば、今後、企画部が出す文書に対して、『また訂正があるのではないか』とみんなが疑うようになる。 もちろん、根本が間違っていたのなら、すぐに訂正しなければいけない。けれど、大勢に影響のない小さなミスなら、直してはいけない。一度出した以上は、『これが正しい』と、突っぱねろ。そのかわり、同じ間違いを2度したらクビにするからな(笑)」 ころころと意見が変わるリーダーは決して部下から信用されません。口に出す前に、