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くじ引きと民主主義の歴史的関係 このような無作為抽出で代表者を選ぶというロトクラシーの構想は、一見突飛なものに見えるかもしれない。しかしながら、歴史的には、長い間くじ引きと民主主義は結びつけられて理解されてきた。 例えば、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスは、公職者をくじ引きで任命するのが民主政の方式であり、公職者を選挙で任命するのは、富裕層が支配する寡頭政の方式であるとした(アリストテレス 2001)。事実、古代アテネの民主政では、一部の例外を除き、ほとんどの公職はくじ引きで任命されていた。 くじ引きと民主主義、選挙と少数者支配を結びつける見方は、18世紀のモンテスキューやルソーにも引き継がれている(モンテスキュー 2016, ルソー 2008)。また、中世イタリアの都市国家でも、選挙制と抽選制を組み合わせた政治制度が導入されていた(Manin 1997, レイブルック 2019)
(公益財団法人食の安全・安心財団理事長、東京大学名誉教授 唐木英明) 感染症の対処法には医療とリスク管理の2種類がある。医療には「人命は地球より重い」という理念があり、だからこそ患者や家族から信頼される。 他方、リスク管理の理念は、対策が別のリスクを生むことを防ぎ、すべてのリスクの総和を最小にする「リスク最適化」である。リスク管理も「人命は地球より重い」という理念に賛同するが、これをそのまま政策に取り入れようとすれば、多くの犠牲者を出している自動車は禁止しなくてはならない。対策を実施しながら自動車を使い続ける道を探すのがその役割である。 この両者が協力することでリスク管理が成功するのだが、新型コロナについては医療偏重に陥り、社会生活と経済が犠牲にされている。 新型コロナの特徴は武漢での事例から早期に分かっていた。これをまとめた論文(※1)によれば、感染者の8割が軽症か無症状で、高齢者と基礎
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