妹の供養のために…歯を全部抜いて完成させた踊り 「鬼の踊り」を「祈りの踊り」に変えた阪神大震災 色っぽく、艶っぽく…でも「枯れるってことも大事」 病身を顧みず一心不乱に舞い、踊りのためには歯を抜くことさえいとわない。伝説の大道芸人ギリヤーク尼ケ崎さんの「鬼の踊り」を「祈りの踊り」へと変えた転機とは。来年、街頭公演50周年を迎えるギリヤークさんが、亡き母、妹、そして震災やテロ犠牲者への思いを語りました。 妹の供養のために…歯を全部抜いて完成させた踊り ――代表作の「念仏じょんがら」はどのようにして生まれたのでしょうか。 「念仏じょんがら」は、25歳で亡くなった妹のためにつくった演目。妹はひとつの時に脳膜炎(髄膜炎)にかかって、命は助かったけど脳に障害が残りました。おばあさんになついていて、亡くなった時は、意味もわからず「ババちゃんのところに行きたい」とよく言っていた。 その妹が亡くなる間際に
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