中村哲医師(73)が現地代表を務める非政府組織「ペシャワール会」は5日、理事ら約40人が福岡市中央区の事務局に集まって緊急会議を開き、活動継続の方針を改めて確認した。 事務局によると、中村さんの遺体は首都カブールの大学に安置されており、妻尚子さん(66)と長女秋子さん(39)、会の関係者3人の計5人が6日未明、アフガンに向けて出発し、現地時間6日午後に到着。家族らは遺体とともに早ければ9日午前に福岡空港に戻る予定。現地からは、中村さんの「片腕」とされる医師と技術者のアフガン人2人も同行し、今後の活動について話し合うという。 遺体が日本に戻った後、福岡県警による司法解剖などを経て、葬儀が執り行われる見通し。会は一般の人も参加できる「お別れの会」を来年1月~2月に福岡市内で開くことにしている。 (金沢皓介)