【コピアポ=佐々木良寿】鉱山落盤事故で救出され、69日ぶりに地上に生還した作業員33人は14日、収容先のコピアポ病院で過ごした。 ホルヘ・モンテス副院長は同日午前の記者会見で、「長期間の地下生活を考えると、作業員の状態は驚くほど良好だ」と語り、同日午後には2、3人が退院できるとの見通しを示した。副院長は「2か月以上にわたって大きなストレス下に置かれていたが、精神状態は何ら警戒すべき点がない」とも述べた。 ただ、医師の一人はAP通信に対し、最年少の作業員ジミー・サンチェスさん(19)に抑うつらしい症状があり、「ほとんど話さないし、引きこもっているようだ」と語った。 地下700メートルの過酷な集団生活の後で極度の緊張が一気に緩み、心身のバランスを崩す懸念もあるだけに、チリ政府は作業員が社会復帰しても長期的な経過観察を行う方針だ。 大統領は救出作戦の完了後、「この鉱山が再開することは決してないだ