大阪市が122億円をかけて北区・中之島に建設を計画している市立近代美術館について、大阪府の橋下徹知事は30日、「こんな金があったら小学校にクーラーを、中学生に給食を」と述べ、建設に反対する考えを示した。大阪市内で地域政党「大阪維新の会」が行った街頭演説で語った。 近代美術館は大阪市が昨年11月、当初予定から12年遅れとなる平成28年度の完成を目指す新たな計画案を公表。これまでに作品約千点を153億円で購入し、用地取得時の借金などを含めた総事業費は約290億円に上る。橋下知事は「こんなことにストップをかけられないのが大阪市役所の現状だ」と批判した。 また、府が新年度予算から5年で300億円を支出するとしている給食補助金(府負担は2分の1)の対象から、政令市を除外したことについて「市長の努力が足りないからいったん外す。ただ、維新の会が市役所に乗り込めば、人件費や天下り、余分な施設を削り、必ず公