第154回 「新卒」至上主義って変じゃない? 〜「就活」不条理劇場〜 その2。の巻 さて、前回の続きだが、その前に、とてもショックな出来事があったので少し触れたい。それは作家の村崎百郎氏が読者を名乗る男性に殺されたこと。90年代「鬼畜ブーム」にどっぷり浸かっていた私は、彼の本を熱心に読んでいた。サイン会でサインしてもらったこともある。なんていうと「相当病んでた」と思われるだろうが、物書きになる数年前の当時の私には、村崎氏の本とその世界はとても必要なもので、ある種の「救い」になっていた。そのショックもあるが、もうひとつのショックは「騙された」という犯人の言い分だ。「騙された」とは、一体何を指すのかわからないが、私自身も以前かなり思い込みの激しい読者(?)につきまとわれ、「殺してやる!」と長らく脅され、なぜか相手は私の電話や住所を知っていて、「今から家に殺しに行く」と宣言されて本当に数十分後に