残すところ5日となった2024年も〝激動〟の1年となった。近年、国内外の情勢はいよいよ目まぐるしく、スピード感が加速している。 10月の解散・総選挙で自公与党が過半数割れの大敗を喫した。石破茂政権が少数与党の政権運営を迫られ、国民民主党が掲げた「年収103万円の壁」引き上げは、国政の大争点となっている。永田町の「ゲームチェンジ」は、国民目線の政治を手繰り寄せる重要な機会にもなるだろう。 国際社会も多くの火種を抱える。ロシアのウクライナ侵略は泥沼化している。わが国との間で核・ミサイル、そして日本人拉致問題を抱える北朝鮮はロシアに援軍を派兵した。多国間紛争の様相だ。韓国の政変を含め朝鮮半島は不穏である。中国も軍事活動を活発化させ、また、深圳や蘇州で子供を含む日本人が殺傷された事件は痛ましく、看過できない。パレスチナなど中東でも紛争、政争が続く。 こうしたなか、米国ではドナルド・トランプ氏が大統