ことし9月の議会選挙で政権交代したばかりの北欧のスウェーデンで新政権が提出した来年の予算案が否決され、ロベーン首相は与党が少数となっている状況を変える必要があるとして来年3月に再び議会選挙を行う方針を明らかにしました。 スウェーデンでは9月に議会選挙が行われ、野党の中道左派連合が与党の中道右派連合を上回る議席を獲得して8年ぶりに政権交代が実現し、10月にロベーン首相率いる新政権が誕生しました。 ただ、新政権が議会で保有する議席数は過半数に届いておらず、与党が少数という状況での政権運営となっていました。 こうしたなか、議会で3日、新政権が提出した来年の予算案の採決が行われ、野党となった中道右派連合に加えほかの政党も反対に回り、予算案は反対多数で否決されました。 これを受けて、ロベーン首相は記者会見で「今、スウェーデンは非常に深刻で難しい状況にある」と述べ、少数与党という政治の構造を変える必要