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ブックマーク / itochiaki.jp (37)

  • 357 母親の介護について (2) « 千秋日記

    2月20日に、老人介護施設に入った母は、私たちの心配をよそに、同じグループのお仲間達とうまくやっているようだった。やはり、16年間の独居生活が、よほどに心細く辛かったに違いない。いくら、母が群れることが嫌いで偏屈な性格とはいえども、人間は一人では生きていけないのだ。昨日、末弟と嫁さん、その長男がお彼岸の墓参りのついでに施設を訪れた時に、何年かぶりに、嬉しくて、はしゃいでいる母を見て驚いたという。 しかし、好事魔多しである。その晩、母は、車椅子から降りて、独りで歩き出して転倒したのだった。介護士の方は、一晩様子を見たが、今朝になって、あまりに痛がるので、病院に連れて行くことを決断したという。それで、ぜひ同行してくれと介護士の方から、今朝、私に電話がかかってきた。3連休の最後の日だというのに、病院の方も大変お気の毒だったが、先日退院したばかりの病院が、母の治療を快く引き受けてくださった。 私も

  • 356 母親の介護について (1) « 千秋日記

    私には親の介護について語る資格など全くない。何しろ、2001年に父が亡くなって以来、92歳になるまで、母が16年もの間、独り暮らしを続けてきたことを黙殺して来たからである。80歳になったばかりの母は、海外出張中の私とも頻繁に携帯メールでやり取りする能力を持っていた。しかし、80歳代後半を迎えた、数年前からは要介護のレベルとなり、ヘルパーさんのお世話で、掃除やゴミ出しなどを手伝って頂くようになっていた。 当然のことながら、何度も同じ話を繰り返すようになり、昔のことはしっかり覚えているのに、短期の記憶が明確でなくなるなど、明らかに認知症の症状も出ていたが、相変わらず滑舌はしっかりしており、機関銃のようなテンポで、私たちに話し掛けてきた。それを良いことに、私たち兄弟は、母に甘えて、独り暮らしの生活を放置してきたのである。ケア・マネージャーや、かかりつけ医からも、「お一人で大丈夫ですか?」と言われ

  • 271 アメリカ合衆国年金を受け取るまで « 千秋日記

    先週から、私はアメリカ合衆国年金を受給できるようになった。アメリカ駐在期間が3年と短期間であったため受給金額は、ほんの僅かではあるが、やはり外国から年金を頂けるのはとても嬉しいし、米国政府には心から感謝している。しかし、ここに至るまでの過程は、そう簡単ではなかったので、今後、このアメリカ合衆国年金を申請される方に、多少ご参考になるかと思い、申請から受給までの経過を書いてみた。 最近は日米両国政府が双方から重なって年金徴収を行わなくて良い相互協定が結ばれたため、私のように日企業から米国へ一時駐在する社員は、日で年金を納めている限り、米国での年金支払いが免除されることになった。従って、アメリカ合衆国年金を受給できることもない。また、大昔は、アメリカも日からの駐在員に対して、年金の徴収はしておきながら、アメリカ滞在が10年以上でないと受給資格が得られず、掛け捨てになってしまうという不合理な

  • 273 ラストデイを迎えて « 千秋日記

    お世話になった皆様へ 日付けで、44年間勤めた富士通、4年間勤めた富士通総研を退任します。この間、多くの素晴らしき出会いにめぐり合うことができ、そのお陰で有意義な人生を送ることが出来ました。応援して頂いた皆様に心よりお礼を申し上げます。この長きに渡り、一番思い出に残っていることは、小さいながら現地子会社のCEOとして米国駐在を経験させて頂いたことでした。その経験が、私の、その後の人生に大きな影響を及ぼしました。 米国から帰国後は、製品部門、海外事業部門、研究開発部門の総責任者などの重職を経験させて頂きました。また、富士通総研に移ってからは、見よう見まねで経営コンサルタントの仕事のやり方を学ばせて頂きました。これだけの多くの勉強の機会を与えて頂きながら、富士通グループを卒業し、社会に貢献する時期が若干遅すぎたかも知れません。こんなに富士通グループに長く居続けた理由は、多分、とても居心地が良

    jingi469
    jingi469 2014/06/30
  • 232 ドイツの強さは今後も続くのか? « 千秋日記

    EUの中でのドイツの圧倒的な強さ、まさにドイツの独り勝ちが欧州経済危機の一つの要因であるとも言われている。ドイツ各地域に存在するオーナー経営によるグローバル・ニッチを目指した中堅企業がドイツの輸出を支えている。ドイツの素晴らしさは低い失業率だけでなく、雇用の質にも現れている。高学歴技術者や専門家が、ドイツの全就業人口の35%を占めているのだ。ちなみに日では16%であり、ドイツの半分以下である。先進国も新興国も全世界の国々が、どこも高学歴若年層の雇用吸収で苦しんでいる。ドイツを除く、EU各国では、大学を卒業した若年層は卒業していない同年齢層に比べて失業率が2倍であると言う。高度な教育を受ければ仕事が見つかりやすいと言うのは、もはや過去のことである。 このドイツは、EUの他の国々に比べて経済成長率で、ここ数年かなり劣っていた。一方、スペインやイタリアや東欧諸国はEU加盟後、高い成長率ととも

  • 231 ドイツの強さの秘密 « 千秋日記

    今週、月曜日、前橋市役所にて市の職員の方々に向けて「日再生のカギは地域が握っている」という趣旨の講演をさせて頂いた。もともと、数か月前に高崎で行われた富士通フォーラムにてさせて頂いた私の講演を聴講して頂いた、山龍前橋市長から是非前橋市役所の職員向けにやって欲しいと依頼されて実現したものであった。午前中の講演に、また一番前の席で聴講されておられた山市長は、昼の時に、私が講演の中で推薦させて頂いたハーマン・サイモン著「隠れたチャンピオン企業」をご持参されて、「このに書いてあることは当に素晴らしい」と絶賛された。 ドイツ出身で、我が富士通総研の上級主任研究員であるシュルツ氏の論文も多数引用されている、この著作は、1980年代に日に徹底的にやられたドイツの製造業が、日とは別な土俵で見事に復活する話が描かれている。つまり、ドイツの企業が目指したのは、日が得意な安価で高品質なコモデテ

  • 230 日立造船の社外取締役に選任 « 千秋日記

    私は、昨日行われた日立造船の株主総会にて社外取締役に選任して頂いた。私としては、また新たな経験が出来ると大いに喜んでいる。もともと日立造船とは全くご縁がなかった私を選んで頂いた、古川会長兼CEOには大変感謝をしている。広く欧米を見渡してみても、どの企業も社外取締役の選任には皆、極めて慎重である。大体が、社長、会長の友人や、そのまた友人など何らかの縁で結ばれていて素性の分かった人を選ぶことが多い。その意味では、日立造船という会社自体と私を選んで頂いた古川会長ご自身も、会社の透明性という点で強い自信がおありになるからであろう。 今回の話も、私が富士通海外事業責任者だった時に、お付き合いしていたヘッドハンターから頂いた。「伊東さん、面白い会社があるので、経営に参加してみませんか?」と言われて紹介されたのが日立造船だった。世界屈指のヘッドハンター企業の日支社長を務めておられた方なので、会社と人

  • 220 韓国 朴槿恵大統領が抱える悩み « 千秋日記

    先週、朴槿恵大統領のブレーンとして政策推進の核心的役割を担っておられる安鍾範先生のお話を伺った。安先生は、もともと政治家ではなく米国ウイスコンシン大学で博士号を取られた大学教授で、韓国経済学会の役員も務めておられる学者である。国会議員になられたのも比例代表区から選出されているので、いわゆる既得権益とは全く無縁の方である。従って、安先生が展開する論理は、全て客観的であり、正論である。そして、朴訥と話す、その語り方は、所謂ハッタリをかます政治家とは大きく異なるので逆に信頼感がある。 私達、経済人は韓国を、大統領の強力な指導力で、経済は高成長を持続し、サムソン、LGや現代は超優良企業として世界を闊歩し、一人あたりのGDPも2015年には日を抜くのではないかと羨望の的として見ている。日を代表する超一流企業であるシャープやSONY、Panasonicの苦難も、結局、サムソン、LGといった韓国勢に

  • 198 Boeing 787のバッテリー障害 « 千秋日記

    私は、このBoeing787という飛行機に憧れを抱いていた。だから全日空が世界の航空会社でいち早く、この最新鋭機を導入したことを大いに喜び、早速、羽田―広島線に乗せて頂いた。その結果は、驚きであり、今までとは全く違う乗り心地であった。第一に着陸するときに全く揺れないのだ。Boeing787はレールの上を滑り降りて行くように静かに滑走路に着陸した。これは人間のパイロットの操縦では出来ない技だ。翼のそれぞれのフラップをコンピューターがミリセカンドオーダーで制御しているに違いない。そして、そうした完全デジタル制御を可能としているのが油圧装置に代わる電気モーターだったことは、その時は全く気が付かなかった。 今週の日曜日に、久しぶりにシリコンバレーに行く。私の米国駐在時代には成田からサンノゼ空港へのアメリカンの直行便が毎日飛んでいて、いつもそれに乗っていた。サンノゼ空港は市内の中心地にありアクセスは

  • 188 総選挙が終わり、もう一度電力問題を考える « 千秋日記

    脱原発、原発即時ゼロを掲げた衆議院総選挙が終わり、自民党の地滑り的な圧倒的な勝利に終わった。これは勝利と言うよりも、もはや政治に期待できなくなった人々が投票に不参加を決めたことが大きな要因かも知れない。いずれにしても、国の重要な政策を決める方々は、物事の原理原則を良く理解されたうえで、実行可能な政策を立案して頂きたいものである。そうしないと国民は、全員が不幸になる。今年の高校生の就職率は全国平均で60%、沖縄に至っては、何と27%である。産業政策は雇用政策に繋がり、中でも電力政策は、産業政策の根幹である。総選挙が終わった今、もう一度、電力問題について冷静に考えてみたい。 日の1日の総発電需要は1億KW。1年は24H×365日=8760Hだから、年間では、ほぼ合計1兆KWH必要となる。東日大震災前に、9電力会社の供給能力はトータルで2兆KWHあった。電力の安定供給を行うには稼働率を50%

  • 183  お菓子屋さんのゴルフ場経営 « 千秋日記

    先日、パートナー様の経営TOPの方たちとご一緒に、浜名湖カントリークラブでゴルフをさせて頂いた。溢れるほど沢山の良いお話を伺った中で、私が、最も驚いたのは、同じ静岡県で、今、最も流行っているゴルフ場と言われている富士見ヶ丘カントリー倶楽部の話だった。このゴルフ場は、山梨に社を持つ、お菓子の製造・販売メーカーであるシャトレーゼが買収する前は、お客もろくに来ない、鳴かず飛ばずの不人気ゴルフ場だったというのだからビックリだ。 そう言えば、私の住んで居るあざみ野にも、東急嶮山ゴルフガーデンのすぐ前にシャトレーゼの直売店がある。交差点にある店で駐車するのが難しいせいで、ひっきりなしに来店するお客は苦労して車の出し入れをしている。とにかくアイスクリームやアイスキャンデーが驚くほど安い。私も、つい沢山買い込んでは、冷蔵庫に入らないとに怒られる。このお菓子屋さんが、いや私から見ればアイスキャンデー屋さ

  • 178 高齢者の仲間入り « 千秋日記

    今月、65歳の誕生日を迎え、「高齢者」の仲間入りが出来た。自身で、特に意識することがなくても、周りが「お前は今月から高齢者だ!」と教えてくれる。生命保険は満期になるし、介護保険証も送られてくる。65歳以前は、介護保険は健康保険と一緒に支払っていたそうだが、65歳を超えると年金から自動的に天引きされることになるらしい。そして、年金受給開始のお知らせと共に、あなたは未だ働いているので年金は受け取れませんとの通知も来た。そして、年金を貰っていないのだから介護保険は別途支払うようにとの通知も来た。こんな具合だから、否応なしに、自分が高齢者の仲間入りをしたことがはっきりと判る。 昔、ゴルフを始めたばかりの30代の頃、60代になられた大先輩と一緒に回って「60代でもゴルフが出来るんだ!」と驚いたことがあった。子供の時に「今年60のお爺さん」が船頭として船を漕ぐ歌を聞いた感覚では、船は漕げてもゴルフは無

  • 164  ものづくり革命 « 千秋日記

    今年、パナソニック、ソニー、シャープが巨額の赤字を計上したことは、ものづくり業界に携わる人々に大きな衝撃を与えた。3社とも、他の企業よりも増して、日にものづくりの拠点を何とかして残そうという努力を必死にしてこられたからだ。日の製造業は、円高、雇用条件、環境問題、税負担など5重苦を抱えていると言われてきたが、これに加えて、大震災以降は電力料金、電力供給の安定性を含めて7重苦と言われている。 今や、日から海外に製造移転すべきかどうかという議論は、全くされることがなくなった。そして、国内製造に一定の拘りを見せていた家電大手3社が巨額の赤字を出すにいたっては、もはや日で「ものづくり」を追求するのはありえないという議論まで出てきている。 一方、日より賃金やインフラコストが低いという理由で進出した中国は、急速な賃金上昇と、労働争議、環境問題を含めて、コスト優位の製造拠点ではなくなっている。中

    jingi469
    jingi469 2012/08/14
    個人で立派な3Dプリンタが使えるのはどの程度先になるかなー。早くて10年くらい? どっちにしろ使いこなせる個人なんてのはごく一握りだろうけど。
  • 156 NEC社長 遠藤信博氏 « 千秋日記

    NEC社長 遠藤信博氏に、私はどうしても会いたかった。なんとしても、一度会って話をしてみたかった。そう思って1年半、ようやく先週お会いすることが出来た。なにしろ、相手はNECの現役社長である。よほど、特別な用事でもない限り、その多忙な時間を割いては頂けない。しかし、既に経営の前線から退いた私に、NEC社長に会って話す特別な用事などあるわけがない。それが実ったのだから、当に嬉しさも人一倍であった。 遠藤さんが社長になられる前の、佐々木会長、矢野社長とは、同じ大学の学科の先輩ということもあり、個人的にも以前から面識があったし、いろいろな会合でもご一緒させて頂く間柄でもある。佐々木さんとは、6年間もの間、ご一緒に、日と欧州で交互に開催される日・EUビジネスラウンドテーブル(BRT)に参加し、今でも、ご一緒させて頂いている。私は,ICT-WGの共同主査、佐々木さんは環境WGの共同主査を務めら

  • 147 ブラジル旅行記 (その1) « 千秋日記

    初めてブラジルを訪れるというのに、知ったかぶりをして何を言うかと叱られそうだが、私自身、初めて訪れて知った事がたくさんあるので、やはり書く意味はあるに違いない。やはり、ブラジルは遠い国。これからはBRICsだと、マスコミに踊らされてブラジルの通貨レアルに投資して大損をした方も少なくはないはずだ。 今回、同じ会社から何人か、同じリオデジャネイロで開催されるRio+20に行ったのだが、他の皆はアメリカ経由で、ドバイ経由は私だけだった。私は、以前、総務副大臣に同行し、カタール、UAEを訪問する際に、ドバイを利用する機会を得て、ブラジルに行くならドバイ経由だと確信していたので、今回も躊躇なくドバイ経由にした。 大体、NY経由では成田からリオまでトータル45時間かかるが、ドバイ経由なら28時間で行く。飛行時間もさることながら、乗換時間が全然違う。今や、アメリカは9.11NY同時多発テロ以来、乗換えを

  • 133 日本の総合商社成功のカギは? « 千秋日記

    の輸出を担ってきた自動車とエレクトロニクス、とりわけTVを 主力製品とするエレクトロニクス業界が大変な苦境に陥っている。 一方、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅といった 日の総合商社は、今、まさに我が世の春を謳歌するがごとく巨額の 利益を生み出している。厳しいグローバル競争の中で、こうした総合 商社復権の秘密は、一体どこにあるのだろうかを考えてみたい。 さて、この総合商社という業態は日だけのもので、欧米を初めアジ ア諸国にも見当たらない。しかし、この日特有の業態である総合商 社こそが、戦後日の目覚ましい経済発展を支えてきた。これを見た 欧米の企業家達が、この日の総合商社を真似て起業したが、 いずれも失敗して撤退していった。そうしているうちに1960年代に入り、 日格的な高度成長期に入ると、実力を付けた大手製造業の連中 は、これまで海外への輸出取引を仲介して

  • 132 岡田副総理との懇談 « 千秋日記

    昨晩、田中直毅さん主催の勉強会に参加。数名の著名経済人と共に、 岡田副総理と2時間に亘って懇談をさせて頂いた。岡田さんのような 政治家は、私にとって初めてのタイプで大変感銘を受けたので、そ の一端をご紹介したい。会談の冒頭に、田中直毅さんが述べられた オープニングの、次の言葉が、その後の岡田副総理のお話を予言さ せるものであった。 このまま政治が大きな決断をしなければ、日は間違いなくギリ シャのように財政破綻する。その影響で、日では3種類の人々に 色分けされることになる。まず、第一分類は、このデフォルトに逆 張りをして、大儲けする人達である。しかし、残念ながら、こうし た器用な芸当が出来る日人は殆どいないと思われる。第二分類は、 日国債、日株式、円預金を全て、より安全な形に資産移動して いて、日がデフォルトしても個人的には全く影響を受けない人々 である。日の超富裕層は、既にこ

  • 115   山寨文化が引き起こす産業革命 « 千秋日記

    の最優秀グローバル企業の代名詞でもあった、パナソニック、SONY、シャープが 軒並み巨額の赤字決算を発表した。家電からインフラ事業中心の企業へと転身を図った日立も、 つい少し前に同じ悪夢で苦しんでいた。日立の幸運はTV事業では、日でも世界でもNo1クラス の企業ではなかったことだろう。だから容易に撤退が決断できた。しかし、この3社にとって のTV事業は、これまで輝かしい歴史を築いてきたコア事業であり、簡単に諦めるわけには いかなかったのだろう。 私は、今から20年ほど前に、TVとPCの融合を図ることに懸命になっていた。当時から、 TVは家庭の中でセンターに置かれる大事な機器であり、なかなか普及しなかったPCを 家庭の中に当たり前に存在させるには、TVとの融合が必須と思われたからである。そのために 当時、世界のTOPを走っていた、パナソニック、SONY、シャープの技術者の方々との交流を

  • 107 日本の政治ジャーナリストって何? « 千秋日記

    私の講演の80%は、富士通が各地域で開くTOPフォーラムと称する勉強会だ。 地元の、お役所、企業、学校のイグゼクティブにお集まり頂き、お話をさせて 頂く貴重な機会である。たいてい、私と、もう一人社外の講師の方と、ペアで 講演することが多い。そして、私は、必ず、その講師の方の講演を聞かせて頂く ことにしている。やはり、自身の業界以外の方のお話を伺うのは、自分の視野を 広げるのに大変役立つものである。しかし、90%以上の方のお話に感動する 一方で、一部の方の、お話には、残念ながら、今日は聞いていて時間の無駄だっ たなと思うことも時々はある。 今日、お話する方とは、昨年末に長崎でご一緒だった、高名な政治ジャーナリス トの方である。実名をあげるのは問題なので、ここでは仮にG氏としておこう。 実は、私はG氏の講演には、大きな期待をしていたのだ。TVにも良く出演され るし、いつも冷静でまともな意見を述

  • 104 原発と再生可能エネルギー問題を考える « 千秋日記

    12月25日夜、九州電力玄海原発4号機が検査入りのために休止し、 これで、九州における全ての原発が停止した。九州電力の原発依存度41%は関西電力の48%に次いで大きいので、この結果、九州地区は 電力の安定供給に大きな不安を抱えることになる。一方、東京電力は、福島や 柏崎など巨大な原子力発電所を幾つも抱えてはいるが、原発依存度は25%に留まって いるので、休止火力の再稼働や節電をきちんと行えば、万が一全ての原発が休止しても、 何とか耐えられる構造にはなっている。東日大震災の影響で電力供給危機が懸念された、 東京電力や東北電力よりも、むしろ関西電力、九州電力、四国電力(原発依存度38%)の 方が、より供給不安が高まったというのは何とも皮肉なことである。大震災後は、 電力をう産業は、西日にシフトするのかと思われたが、今は、とても、 それどころではない。逆に、西日の産業こそが大きな危機なの

    jingi469
    jingi469 2011/12/31
    『「休止中」であれば、発電が出来ない不健全設備とはなるが、将来稼働する可能性を含んでいる ので減損の必要はない』