23日の日経北陸版では、富山県で進むフィルムコミッション活動の意義と今後の展開について富山大学人間発達科学部の山西潤一教授にインタビューしている。 インタビューの中で山西教授は、 「映画は名所だけでは撮れない。立山連峰の景色だけでなく、街並み、路地裏、そこに暮らす人間を感じさせる風景、食生活、仕事ぶりなど多岐多彩にわたる。それを発掘するのと同時に、そこで撮影された映像作品から地域住民の側も自分たちの歴史や文化に改めて気付くことがある」 ロケ誘致が町おこしにつながる期待については、 「地元にとって映画誘致、制作は手段であって目的がすべてではない。人口減少時代にあって、ヒット映画による観光客流入など交流人口の増加は都市戦略のカギを握っている。南砺市を舞台にしたアニメ作品(編者注:true tearsのこと)のファンがリピーターとなり、同地のお祭りに自主参加している例もある。これなどは
22日の日経MJでは、日本出版販売(日販)が持つ560万人の購買データから分析した売れっ子作家の傾向を「日経エンタテインメント!」の特集から引用している。 日販のランキングによると、1位に東野圭吾氏、2位佐伯泰英氏、3位司馬遼太郎氏、4位村上春樹氏、5位鎌池和馬氏と並ぶ。注目は5位に入ったライトノベル(ラノベ)界の人気作家鎌池氏。「とある魔術の禁書目録(インデックス)」は、シリーズは累計1500万部を突破している。 鎌池氏のほかにも16位に西尾維新氏、17位に井上堅二氏とラノベ作家の活躍が目立った。ランキング100人中、現役ラノベ作家とラノベ出身作家は合わせて17人となる。 表紙や本編にアニメ調のイラストを配した「ラノベ」は、1990年前後からファンタジー小説がヒットし、SFや学園モノ、バトル、美少女との恋愛といった、10代男子好みの要素を投入して多様化してきた。ここ10年では「涼宮
自動車部品向け金型設計のピーエムオフィスエー(長野県諏訪市、山口晃社長)は2009年、畑違いに見えるフィギュア・プラモデル製造販売に進出した。 17日の日経長野版から。 「中小企業こそ完成品を持たなくては」(山口社長)との考えから乗り出した同事業だが、「参入してからしばらくは本当に苦労した」という。 同社は2000年8月設立。金型設計・製造や電子機器の製品設計を手掛け、2人で始めた会社も20人の社員を抱えるまで成長したが、山口社長は「10年間は下請けとして勉強し、その後は完成品で勝負する」と決めていた。 2008年のリーマン・ショックでは自動車向けが売上高の5割強を占めていた同社では仕事が激減。「価格決定権がある自社ブランドを持ち、直接市場に売り込んでいかなければならない」と山口社長は改めて強く感じた。 オタク向けの製品は不景気でも安定的な需要が見込めるうえ、自社技術を生かせると
民主党は2日の拡大政調役員会で、児童ポルノの所持規制の強化を盛り込んだ児童買春・児童ポルノ禁止法改正案をまとめ、児童を題材とした性的な漫画やアニメなどは慎重論を踏まえ、規制の対象外とした。 自民、公明両党はすでに個人の趣味で画像などを収集する「単純所持」を処罰対象とする改正案を国会に提出しているが、民主党案は「有償かつ反復」して取得した場合に限る。近く国会に提出し、自公両党などと協議して今国会での成立を目指す。 現行法は18歳未満の児童ポルノ写真や映像などについて、販売や提供目的で所持した時だけ罰則を科している。民主党の改正案は対価を払って繰り返し取得した時に限り、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処するとした。
徳島市観光協会とアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」が、今夏の阿波踊りをPRするアニメポスターを製作した。アニメキャラクターや県内のご当地キャラクターまで多彩な顔触れが勢ぞろいした。 ポスターはB1判。映画「空の境界」などのキャラクターが浴衣や法被姿で阿波踊り見物を楽しむ構図。県のマスコット「すだちくん」や徳島新聞社の「とくちゃん」「しまちゃん」も登場している。 キャッチコピーは「みんなでハッピー 徳島阿波おどり」とした。近く500枚を商店街や観光施設に張り出す。 初めて一般販売も行い、収益の一部を東日本大震災の義援金に充てる。 一般販売の価格はチャリティーのため定価を設けず、1枚1000円以上で販売し、実費500円を引いた全額を被災地に寄付する。発行枚数は未定。 県内ではユーフォーテーブルカフェ(同市東船場町1)とアニメイト徳島(同市寺島本町西1)で販売するほか、協会が公募する
神奈川県箱根町は、廃校をアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公たちが通う「第3新東京市立第壱中学校」に改装した。 9、10日の両日、アニメに登場する組織「特務機関NERV(ネルフ)」の公用車として、トヨタのハイブリッド車「プリウス」が認定されたことを記念したイベントをトヨタ自動車と組んで開催する。 同町にある旧仙石原中学校を改装し、主人公たちが通う学校の教室「2年A組」を再現。アニメで登場する校訓を教室に張るなどアニメの世界観を実体験できる。ネルフ公用車仕様のプリウスも特別展示している。 同町観光協会の担当者は「エヴァンゲリオンは幅広い世代から人気を集めている。観光客の増加につながれば」としている。
博報堂は5日、2010年度実施の生活者調査「Global HABIT」のデータをもとに、アジア10都市における日本・韓国・欧米のカルチャー系コンテンツの受容性比較結果を発表した。 同社の分析によると、台北、香港は依然、日本コンテンツびいき。バンコク、ホーチミン・シティなどのASEAN都市では韓流が浸透中。 「マンガ・アニメ」は日本、「ドラマ」は韓国と欧米、「映画」と「音楽」は欧米。 日本の「メイク・ファッション」は台北、香港で圧倒的な影響力を示している。 日本と韓国のコンテンツの影響力に絞って比較してみると、バンコクやホーチミン・シティなどでは韓国コンテンツが日本コンテンツよりも強い傾向が見られ、「ドラマ」、「音楽」、「メイク・ファッション」など影響力が多層化している。 かつて「マンガ・アニメ」、「ドラマ」、「音楽」、「メイク・ファッション」といった日本コンテンツはASEANを含
27日付の日本海新聞は、鳥取県日南町出身で東京のアニメ制作会社「スタジオディーン」社長の長谷川洋さん(59)が私財を投じ制作した鳥取県西部と山形県鶴岡市の民話アニメーションが完成し、日南町霞の町総合文化センターで試写会と記念フォーラムが26日に開かれたと報じている。 民話のアニメ化は、山形県鶴岡市出身で昨年5月に病気で亡くなった長谷川さんの妻みち子さんとの約束だったという。 試写会では「大山の烏天狗」など鳥取西部の民話5話と「大山のメッケ犬」など鶴岡市の5話を披露。子どもからお年寄りまで町内外の約300人が楽しんだ。 この日は「アニメを通じた地域への思い」と題してパネル討論も行われた。 地域振興との関連で、長谷川さんは「アニメ制作での地域おこしは費用面で難しいが、工夫すれば地方からでも切り込んでいくチャンスはある」と助言。鳥取県の平井伸治知事は「アニメやマンガを前面に出していき、マ
映画の投稿を繰り返したとして初の逮捕者が出たことが24日に明らかになった。 動画サイトは東日本大震災関連のニュース配信で放送局と連携するなど存在感を高めたが、違法な動画の排除に苦慮している。 ニコニコ動画を運営するドワンゴでは「映像や音楽のどの部分がどの著作権者に帰属するのか、見ただけでは分からない」と、違法投稿を削除する難しさを話す。 同社には平日で1日当たり5000~6000本、休日には7000~1万本の動画が投稿される。24時間体制ですべての動画に目を通してチェックするとしているが、即座に対応できるのは公序良俗に反する動画だけ。映画やドラマなどは著作権者から連絡がない限り動けないのが実情という。 動画配信サイト「ユーストリーム」を運営するユーストリーム・アジアは日本のほか、アメリカやハンガリーにも監視チームを設置。時差を利用して24時間体制で監視する。公開中の映画の動画など明
文化庁と国立国会図書館は18日、国内のマンガやアニメ、ゲームなどのメディア芸術分野で歴史的、文化的価値が高い資料の保存や収集の推進に向けた協定を結んだ。 協定では、メディア芸術分野のほか、テレビやラジオ番組の脚本や台本、国内で過去に出版された楽譜など音楽関係の資料収集でも連携を強化。今後、資料の所在情報の把握やデータベースの活用方法の検討などを協力して行う。 これまで体系的な取り組みが遅れていた分野で緊密に連携、協力し、保存収集の強化を図る。 マンガやアニメの保存をめぐっては、2009年の政権交代で「アニメの殿堂」と批判された「国立メディア芸術総合センター」の建設が中止となった経緯がある。一方で、こうした分野の資料収集の重要性はその後も議論され、政府が今年2月に改定した「文化芸術振興に関する基本方針」にも、関係機関の連携強化などが盛り込まれた。 国立国会図書館と文化庁との協定につい
ADK以外にも日本のアニメ企業各社は中国市場の開拓を急いでいる。その背景には中国政府がアニメなど文化産業の育成を本格化させ始めたことがある。 中国政府は2011年からの5カ年計画に「アニメなどの文化産業を強力に発展させ、国際市場を積極開拓する」という内容を盛り込んだ。労働集約型産業へ依存してきた産業構造の転換へ向け、ソフトパワーの育成に力を注ぐ。アニメ制作会社に多額の補助金を出すなど支援を強化している。 東映アニメーションは中国の上海メディアグループ(SMG)と提携して、劇場版の「一休さん」を共同で制作する。東映アニメが絵コンテやシナリオなどを手掛け、現地企業が作品に仕上げる。2012年に中国全土で上映する予定。東映アニメは中国でのアニメ需要を開拓する足がかりにしたい考え。 コンテンツ企画のゴンゾ(GONZO)も中国企業と共同で映画やアニメ作品計3本を共同制作する。中国で人気あるキャ
各地のアニメを中心とした取り組みが注目されている。朝日新聞14日付文化欄が伝えている。 徳島ではこの3~5日、市街を中心にアニメイベント「マチ★アソビ」が開催され多くのアニメファンで賑わった。6回目を迎えた今回はアニメ監督や声優のトークイベント、新作アニメのプロモーションビデオ上映会などで盛り上がった。 このイベントの仕掛け人は「空の境界」などの制作で知られる「ユーフォーテーブル」(本社・東京)の近藤光社長。徳島市出身だ。 同社は2009年に「地方ならば仕事がしやすい環境が作れる」と徳島市中心部に徳島スタジオを開設し、社長の人脈で業界関係者に声をかけ「マチ★アソビ」を始めた。 徳島市繁華街にアニメ中心に上映する映画館を開設することも発表し、「徳島といえば、阿波踊りだけではなくアニメも、と言われるようにしたい」と語る。 現在放送中のアニメ「花咲くいろは」は石川県の湯涌温泉がモデルの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く