国内のコンテンツ権利者団体である一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、2014年11月に検索エンジン運営の大手Google. Inc.が提供するTrusted Copyright Removal Program for Web Search(TCRP)のパートナーとなった。 TCRPパートナーは、著作権者として正確な通知を提出している権利者であることを承認するものである。パートナーになることで、権利侵害が明らかなウェブサイトのURLの検索結果からの削除要請を迅速に行うことが可能になる。 CODAは、音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲームなどの日本コンテンツ産業の海外展開促進を目的に設立されている。国内外の著作権関連団体やコンテンツ企業、さらに経済産業省や文化庁などと連携を取りながら、海外における海賊版対策など進めている。 海賊版ソフトなど対策で2002年より活動してきたが、近
国内アニメ製作の大手東映アニメーションは、10月30日に平成26年3月期第2四半期の決算を明らかにした。第2四半期までの連結売上高は143億7300万円と前年同期比で9.7%減となったが、営業利益は19億1100万円(4.9%増)、経常利益は21億600万円(2.3%増)、四半期純利益は13億6000万円(5.7%増)と安定している。 売上げの減少は昨年あった劇場映画の大型作品が少なく、制作収入などが伸び悩んだためだ。同様に映像ソフトでも『ワンピースフィルムZ』や「ドラゴンボール」シリーズに匹敵するヒットがなかった。全体に前期の『ワンピースフィルムZ』や『ドラゴンボールZ 神と神』の大ヒットの反動減の色合いが強い。一方で、テレビアニメ制作の大幅増と当初見込みを上回る海外事業の急伸が全体の底支えをした。 第2四半期までの業績を受けて東映アニメーションは、通期業績予想を上方修正している。売上高
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐後編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ ■ <アメリカのヤングアダルト小説> アメリカの若者向け小説に対する呼び方はいくつかあるが、最も一般的と言えるのはヤングアダルト小説だろう。書店でも「ヤングアダルト」のコーナーはすぐに見つけることができる。「juvenile(ジュヴナイル)」も使われるが、それは主に7、8歳から11 歳ぐらいまで
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐中編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ ■ <アメリカにおけるライトノベル> 『キノの旅』北米版 そもそも日本語の「ライトノベル」という言葉は1990年代初頭から使われるようになり、2000年初頭に定着したとも言われる呼び方で、和製英語である。 ただし海外でも日本のアニメやマンガのファンには「LIGHT NOVEL」と言って通じる場合
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ フランスの大手出版社Hachette (アシェット)のアメリカ現地法人Hachette Book Group USA (アシェット・グループUSA)の1部門で日本マンガを主に出版するYen Press(エン・プレス)は今年(2014年)4月、日本のライトノベル専門レーベルYen On(エン・オン
台湾から日本のトップクリエイターを巻き込んだCGアニメが世界に向けて送り出される。台湾の大手CGアニメーション会社Next Media Animationが製作・制作をした『夏恋戦機』だ。 「サクラ大戦」シリーズのスタッフでお馴染みの広井王子さんと藤島康介さんがNext Media Animationと手を組み新たなアニメーションが登場する。『夏恋戦機』は日本の才能と台湾の成長企業が結びつくことで実現した企画だ。 作品の展開もグローバル規模を目指す。作品はまず、9月26日から28日まで、米国・アトランタ市で開催されるANIME WEEKEND ATLANTA 2014でプレミア上映される。プレミアイベントには、広井王子さんと藤島康介さんもゲストとして出席する予定だ。 その後9月27日からは、日本アニメの世界配信でお馴染みのクランチロールでの独占配信がスタートする。同社の目玉作品となる。 N
日本だけでなく世界各国でグローバルな人気を誇るポケットモンスターが、世界第2位の巨大市場でも大きなムーブメントを巻き起こしている。インドなどの南アジアのライセンス企業大手のドリームシアターは、2014年5月からインドの子どもチャンネル ハンガマTVで『ポケットモンスター』の放送を開始した。このテレビアニメ放送が、記録的な人気となっている。 『ポケットモンスター』の放送は、ドリームシアターがハンガマTVに番組販売したことで実現した。今年5月19日よりスタート、プライムタイムで放送している。ドリームシアターによればこれが2014年のキッズ番組で1位となり、インド全域で5710万人が番組を視聴した。このうち子供が2420万人を占めた。それ以降も、毎週プライムタイムの視聴率首位を続けているという。 ドリームシアターは子供や若者向けの人気ブランドを中心としたライセンス会社で、南アジアでワーナーブラザ
6月17日、大江戸温泉物語株式会社が明らかにしたところによれば、アニメ制作の人事育成の老舗の専門校である代々木アニメーション学院が大江戸温泉物語株式会社のグループ企業となった。 宿泊サービスや温泉施設を運営する大江戸温泉物語株式会社とアニメの教育機関のグループ化はやや意外感がある。しかし、大江戸温泉物語はこれまでも『TIGER&BUNNY』や『カーニヴァル』、『銀魂』などの人気アニメと多数のコラボレーションをしてきた。アニメとは意外に馴染み深い。 代々木アニメーション学院は、1978に設立された日本でも最も古いアニメーション専門校である。しかし、2007年に経営企業の代々木ライブ・アニメイションが民事再生法を申請し経営破綻した。その後、外資系の企業再生ファンドRHJインターナショナル傘下で経営再建を目指してきた。 現在は声優やアニメーター、背景・美術、音響、監督・演出とアニメ制作の広い分野
ドワンゴの平成26年9月期が好調なスタートを切った。平成23年2月13日に発表された同社の平成26年9月期第1四半期決算によれば、売上高は96億1900万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は11億9800万円(71.2%増)、経常利益は11億9800万円(66.7%増)、四半期純利益は13億2800万円(83.8%増)であった。増収増益となり、特に利益の伸びが大きかった。 事業別では、引き続きニコニコチャネルを中心とするポータル事業の成長とモバイル事業の減少のトレンドが続いている。全体に占めるポータル事業の割合は前年同期の43%から45%に拡大、一方モバイル事業は40%から31%と縮小した。自社パッケージタイトルが好調だったゲームは売上高17億3800万円(同83.3%増)と急伸した。 ポータル事業の売上高は44億2200万円(16.9%増)、営業利益は7億5700万円(4.2%減)で
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐後編‐ 椎名ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ <スーパーヒーロー以外の作品の隆盛> 繰り返すと、筆者の仮説は以下の通りである。 80年代から徐々に高まってきたグラフィック・ノベルの認知度が、21世紀に入り一般書店で売られるようになって更に高まった。それにより、コミックスは新規の読者を獲得し、スーパーヒーロー以外のコミックス作品が
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐中編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ <「コミックス専門店」、「コミック・ブック」、「グラフィック・ノベル」> ■ コミックス専門店 コミックス専門店とは、「comics specialty store」「comic shop」「comic book store」とも呼ばれるコミックスを専門に扱う店である。ただし店によ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第22回 「アメリカのコミックスは本当にスーパーヒーローばかりなのか」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ 今回はいつもと少し趣向を変えて、アメリカにおける日本産のマンガの状況についてではなく、アメリカにおけるアメリカのコミックスの市場について書いてみたい。アメリカのコミックスと言うと、日本では多くの人がスーパーマン、バットマン、またはXメンなどの「スーパーヒーロー」を思い浮かべるのでは
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第21回 「アメリカでYURIマンガ専門出版社を立ち上げたエリカ・フリードマン氏インタビュー」 後編 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ エリカ・フリードマン氏の手がけた訳書の一冊 <アメリカでの「yuri」マンガ> ■椎名: フリードマンさんは、日本のマンガもアメリカのコミックスもお読みになられるということですが、同性愛を扱った日本のマンガとアメリカのコミックスには、違う点がありますか? -エ
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第21回 「アメリカでYURIマンガ専門出版社を立ち上げたエリカ・フリードマン氏インタビュー」 前編 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ エリカ・フリードマン氏 小説、アニメ、マンガなどで「百合」と呼ばれるジャンルがある。ウィキペディアによると「女性の同性愛、またはそれに近い友愛のこと。また、それらを題材にした各種作品」とのこと。実際には「百合」の定義は人によって意見が分かれるようだが、ニッチと
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第21回 「アメリカでYURIマンガ専門出版社を立ち上げたエリカ・フリードマン氏インタビュー」 中編 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ 『YURI MONOGATARI』 <「yuri」マンガについて> ■椎名:「yuri」という言葉について説明していただけますか?? -エリカ・フリードマン氏: わたしが使っている「yuri」という言葉は、日本のアニメやマンガファンが言う「百合」とは違うと思い
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