政治アナリスト 横江公美 女性の社会登用に関する議論が、世界の潮流になっています。 日本でも、安倍首相がアベノミクスの一環として女性の社会登用を推進しています。 私が住むアメリカの首都ワシントンでは、アベノミクスの成功は、女性の登用がきちんと進むかどうかにかかわっている、という議論が、よく聞かれます。 「ガラスの天井」とは、女性がいくら頑張っても、能力があっても、組織のトップになることを阻む「見えない障害」があるという意味で、女性の社会進出が本格的に始まった1980年代に使われ始めた言葉です。 アメリカでは、女性の大統領も副大統領もいまだ生まれていなければ、トップ500の企業に、女性社長がついているのは5%にも届いていません。 また、ホワイトハウスの職員の男女比率は、ほぼ同数に到達しましたが、男性職員の平均年収が7万ドル台に対し、女性職員は6万ドル台とほぼ1万ドルの差があるという