「使い捨てカイロが命を救っている」「日本人が作った奇跡だ」-。そんな感謝の声が、ウクライナから寄せられた。現地の人々はロシアの軍事侵攻を受けて極寒の冬を過ごす中、兵庫県西宮市の社会福祉法人がカイロを集めて送る活動をしている。受け取った人々の反応が市民集会でオンライン報告され「とっても温かい。支援の心そのもの」と喜びのメッセージが伝えられた。 ■日本企業の発明品 カイロを送る活動をしているのは西宮市の社会福祉法人「すばる福祉会」(上大市5)。阪神間や神戸、大阪の市民らを巻き込み、昨年11月から週1、2回のペースで既に約150キロ、約3500個をウクライナに届けている。 きっかけは昨秋に開いた市民集会だった。西定春理事長(75)が、現地の首都キーウ(キエフ)にいる日本ウクライナ文化交流協会アドバイザーのアンドリー・ブチネフさん(49)に必要な支援を聞くと「日本のカイロだ」との答えがあった。 ウ