子どもの貧困対策の基本方針となる大綱が、きのう、閣議決定されました。 ただ、6人に1人の子どもが貧困に苦しんでいる厳しい現実に立ち向かうには、示された対策では不十分です。 その理由も含めて、今夜は、貧困対策の課題について考えます。 これは、日本の子どもの貧困率の推移です。 厚生労働省によると、子どもの貧困率は、おととしは16.3%となり、 過去最悪を更新しました。 この16.3%という数字ですが、 国民の平均的な所得の半分に満たない世帯で暮らしている 17歳以下の子どもが全国で300万人あまり、 6人1人の割合でいることを示しています。 数字ではイメージが湧かないかもしれませんが、 貧困世帯にいる子どもたちは、 子どもなら、あって当然と思われているモノが無かったり、 経験する機会を奪われたりして様々な不利益を受けています。 例えば、いま学校では、給食費や学用品代、