「子ども3人で大学無償化」…。岸田首相が掲げる「異次元の少子化対策」で出てきた案がまた一つ、「そこじゃない!」と批判にさらされている。 打ち出す対策がことごとく的外れなのは、子どもを産んだ後の「子育て支援策」ばかりで、「出産増」につながりにくいからだ。 子どもが減っている背景には、20代の税・社会保障の負担が増えて経済不安が高まったことによる婚姻数の減少がある。将来に前向きになり、結婚し子どもを産める経済環境の整備が急務だ。(JBpress) (荒川和久:独身研究家) 岸田首相が「異次元の少子化対策」を掲げたのは、2023年の正月早々だった。かれこれ1年経つが、次々と政策として提示される案は「そこじゃない」とツッコミたくなるほど的外れなものばかりだった。いまだに何が「異次元」だったのか全くわからない上に、むしろこれは「少子化対策」ではなく「少子化促進対策」だったのではないのかと疑いたくもな