そこで、環境省は5月に使用済み太陽光パネルのリサイクルを義務化する検討に入りました。2030年代後半を見据え、適切な処理制度をつくるのが狙いです。建設リサイクル法を改正して対象品目に追加し、解体業者などに再資源化を求める案を軸に制度設計を進めます。太陽光パネルに特化した新法制定も視野に入れており、法案は2024年の通常国会にも提出したい考えです。 ではその処理・廃棄に関わる費用はどのように賄うのでしょうか。太陽電池モジュールは長期間の使用に耐えられるように封止剤で固めた非常に強固な構造で、リサイクル時は封止材の分離・除去が最も困難といわれています。事業者は使用済み太陽光発電システムを処分・廃棄する際に、リサイクル処理費用の他に、回収費用やPVシステムの撤去費用などが発生するため、その費用の確保が必要です。 しかし2019年に総務省が調査したところ、実際に廃棄費用を積み立てていた発電事業者は
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