電磁波健康被害認めず 運用停止の請求棄却 携帯基地局訴訟 2012年10月17日 14:24 カテゴリー:社会 九州 > 宮崎 住宅地に設置された携帯電話基地局の電磁波で健康被害を受けているとして、宮崎県延岡市大貫地区の住民30人がKDDI(東京)を相手取り、基地局の運用停止を求めた訴訟の判決で、宮崎地裁延岡支部(太田敬司裁判長)は17日、原告側の請求を棄却した。 最大の争点だった電磁波と健康被害の因果関係について、太田裁判長は症状は認めつつ「医学的、科学的観点から立証は不十分と言わざるを得ない」と指摘した。 原告弁護団によると、全国で基地局をめぐる訴訟はこれまで「将来の健康被害の恐れ」を根拠に提訴されたが、今回は全国で初めて「実際に症状で苦しんでいる」ことを訴えていた。 裁判で原告側は、2006年10月に基地局の運用が始まって以降、耳鳴りや頭痛、鼻血、不眠などの症状が出たと主張。苦痛