Suica履歴販売の経緯 【中田絢子】JR東日本は25日、総発行枚数約4300万枚の交通系ICカード「Suica(スイカ)」の乗降履歴などを、市場調査用データとして7月から販売していたと公表した。同社は事前に利用者に明らかにしておらず、田浦芳孝常務は「説明が不十分で、大変なご心配をかけた。深くおわびする」と謝罪した。今後は、要望があった人のデータは販売しない方針という。 同社によると、販売されたのは、首都圏のJRや私鉄の約1800駅をSuicaで乗り降りした日時や運賃のデータ。駅売店などでの購入記録は含まれていない。あらかじめ個人情報を登録する記名式Suicaの場合、名前と連絡先は除かれたが、性別と生年月は販売されていた。販売額は明らかにしていない。 今回、利用データを購入していたのは日立製作所。駅の利用者の属性や利用状況を分析し、市場調査用の統計リポートを作成する。一般企業に販売す