USBのリムーバブル・メディアを利用して自身を頒布する活動を行うワーム(USBワーム)の活動を検証する。USBワーム活動を行う不正プログラムには様々なファミリーがあるが,今回取り上げる「WORM_AUTORUN.CC」はシンプルかつUSBワームとして典型的な活動を行うものである。検証環境は図1の通りである。 WORM_AUTORUN.CCは,Windowsパソコンに感染するウイルスである。パソコンのデスクトップに検体を置き,まずは単純にワームの検体をコンピュータ上で実行してみることにする。ここからウイルスがパソコンの中でどんな挙動を示すかを見ていこう。なお,分かりやすいように,検体は“AUTORUNCC.EXE”というファイル名にしておいた。 AUTORUNCC.EXEを実行すると表面上は何の表示もない。何の変化も起きていないように見える。しかし,Windowsのタスクマネージャで見てみる