しっとりとした食感と香りがたまりません 『プロから学ぶお菓子教本』的な本があります。この他にもネットにはレシピが溢れているのは皆さんご存じだと思います。そのレシピ通り作ればそれなりの和菓子が出来上がりますが、定期的に訪問する和菓子店で購入する多くのお菓子は、このレベルをはるかに凌駕していると考えます。 2月はじまりから、今日に至るまで数多くの桜もちを食べ、試作もしてきました。色んな桜もちの中で、道明寺を原料にしたものと、小麦を生地(長命寺)にした2種類の中で『おおぉ~!』というほど美味しい桜もちがありました。 桜葉に含まれるクマリン酸と塩が反応し、桜もち独特の香りが生まれます。この香りは強ければ強い程良いというものでは無く、微妙な塩梅というか、長年の経験というか…もたらすハーモニーの凄技があると思うのです。ガッツリ桜の香りを餡や生地に注入しても、あと味に嫌な感じが出てしまいます。 ☝香りが