今日は父である前住職の命日です。父が亡くなったのは平成21年だったので、あれから9年が経ったことになります。 父が亡くなったときのことはいまだに檀家さんに言われます。 「あのとき住職は修行中でな、修行中は親の葬式にも出られないんだもんなあ。厳しいよなあ。」 9年前、私は僧侶になるための修行で高野山にいたため、父の葬儀に出ていません。それが檀家さん方の印象に強く残っているようです。当然ですが、私にとってもあの日はとても印象に残る一日で、「とってもドラマティックだったの!」とネタのように話したいのですが、どうも「親の死に目にも会えない、厳しい修行」「かわいそうに、たいへんだったでしょう」という雰囲気になってしまいます。もうちょっと軽い感じで聞いてもらいたいのに! せっかく今日は父の命日なので、あのときのことを少し思い返してみようと思います。 厳密にいうと、父が亡くなったときはまだ修行に入る前で