共有ライブラリを動的にリンクすると、静的にリンクする場合よりもディスクを効率的に使用できる。それ以上に重要なのは、セキュリティのアップデートを簡単に実施できることだ。しかし、特定のバージョンの動的ライブラリを対象としてコンパイルされた実行形式ファイルは、そのバージョンの共有ライブラリが存在するコンピュータでしか実行できない。Fedora 9が稼働するコンピュータとopenSUSE 11が稼働するコンピュータでは、共有ライブラリのバージョンが微妙に違っていても不思議はない。このようなコンピュータ間で実行形式ファイルをコピーして実行すると、共有ライブラリのバージョンが異なるため正常に動作しないことがある。このような場合は、 ELF Statifier を使って静的リンク版の実行形式ファイルを作成すると、実行時に共有ライブラリを探す代わりに、組み込まれた共有ライブラリが使用される。静的リンク版の
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