失業はありがたくないし、安易に転職を勧めるつもりもないのだけれど、失業・転職にともなう求職期間をソフト技術者として最大限生かす方法がある。じつはその時期はいくつかの意味で「簿記」を体系的に学ぶチャンスなのだ。 ◆簿記の知識は企業システム開発のイロハ そもそも、もし読者が簿記を学ぶことに興味を持っていないとしたら、はっきり言って幸先(さいさき)はよくない。具体的に言えば、簿記の習得より「最近話題の実装技術」や「次のプログラミング言語」の習得を優先させているとしたら、ただちに考え方を変えたほうがいい(ミドルウエア開発や組込みソフトやゲームソフトの世界で生き抜くと決めたのであれば問題ないけど)。 それはなぜか。コンピュータを用いた企業システムはもともと、仕訳データを登録して、これにもとづいて財務諸表を発行するために導入され発展したものだからだ。そして、会計システム以外のシステムであってもその多く
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