米国で6月29日の夜に発生したAmazonクラウドのトラブルは、InstagramやFlipboard、Netflixなど有名なサービスにも影響を与えました。国内のサービスでもいくつか影響を受けたところがあったようです。 今回のトラブルの発端は電源障害でした。嵐によって一時的に電源に障害が発生し、UPSに切り替わったもののUPSが電力を使い果たした結果、一部のデータセンターが稼働を停止しました。 この電源障害による直接の影響は全体の数%だったものの、これが引き金となって仮想マシンの「EC2」、ストレージの「EBS」、ロードバランシングの「ELB」、データベースサービスの「RDS」などにおいてソフトウェアや運用まわりでの問題が相次いで発生。一部で複数のアベイラビリティゾーンに影響する障害へと発展しました。 今回は複数のアベイラビリティゾーンに影響があり、その上6月中旬にも電源まわりのトラブル
先週6月14日に発生したAmazon Web Servicesの米国東部リージョンでのシステム障害は、HerokuやPinterestなど大手のサービスにも影響を与えたようです。その障害報告が、Service Health Dashboardで公開されています(現在はRSS内の記述として読めます)。 障害は米国東部リージョンでの特定のアベイラビリティゾーンで発生したもの。報告によると、プライマリの電源ケーブルのトラブルをきっかけにバックアップとしての発電機へ移行したものの、そこでもまたトラブルが発生し、二重、三重の防護策が次々に倒れていったことが示されています。 Amazonクラウドの多重の防護策の一端が分かると共に、これだけバックアップ策が用意されていても、わずかなトラブルによって防護策が倒れることの教訓を得ることができます。 一方で、障害は特定のアベイラビリティゾーン内だったため、マル
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