女性向けの商品に関わる仕事をしていたことがあった。 とても楽しい仕事だったのだけど、異動があって、担当を外れた。 それでぼくの代わりに別の男性2人が担当になったら、得意先からクレームがあったらしい。 「なんで急に男の人ばっかりが担当になったんですか!」 どうもぼくは男として数えられていなかったようだ。 昔からどうも言動がなよなよしてるらしく、新入社員時代にも女性の先輩から「女っぽくて気持ちわるい」とかカゲで言われてた。 そりゃあ、男らしい男には憧れるが、無理なものは無理なので、しかたない。 若い頃はそれでも男らしくなりたいと体を鍛えたり、わざと低い声を出してみたり、なるべく笑わないようにしてみたりしたが、そんな表面的な話ではないのだろう。 最近は、むしろ男らしくないことが役に立つ場面もあるし、まあ「男らしさ」なんてなくても、それなりに楽しく暮らしている。 男らしさだけじゃなく、「らしさ」に