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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (23)

  • 世界は、人の数だけゆがんでいる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    腰痛がひどい。 もともと椎間板ヘルニアを持っているので、基的にずっと腰は痛いし、右足がちょっとしびれた状態が普通なんだが、家で座り続けているのがたたったのか、久しぶりにひどく痛い。 3月の下旬からはほとんど家にいるので、まあできるだけ子どもと公園で運動するようにはしているけれども、それじゃ足りないようだ。 もう、ふた月近く、家で仕事をしていることになる。 ここまで、子どもたちの面倒を見て、合間に仕事をして、の繰り返しで、色々と失敗もしたし、たくさんの反省点があるが、まあよくやってるなと思う。 はじめて自分が椎間板ヘルニアだと診断されたのは、会社に入って二年目の頃で、とにかく毎日徹夜状態が続いていた時だった。 その頃は、いくら働いても終わりがなくて、会社にこもってずっと作業をしていて、ふと空いた時間に間を取ることぐらいしか楽しみがなかった。 もともと腰は良くなかったうえに、体重がどんどん

    世界は、人の数だけゆがんでいる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2020/05/16
    自分を見ている位置は常に変わって行っていてでもまた以前のように戻っていることもある。今だいぶ自分に好奇心が沸いてる
  • 不要不急な、ぼく。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    自分は世の中に絶対に必要な仕事をしているのか、と言われたら、そうだと堂々とぼくは答えられない。 もちろん色んな企業や団体の役に立ったり、その結果、生活が豊かになることに貢献したりはしていると思うけれど、ぼくがいなくなってもどこかに代わりの人がいて、その人がちょっと忙しくなるくらいだろう。 人命に関わるような問題は起きない。 人命に関わる仕事といえば、医療とべることと住むところぐらいだろう。 不要不急と言われたら、あとのことは全部不要不急なのじゃないだろうか。 いや、それじゃ経済が止まってしまう、というけれども、医療とべることと住むところが確保されていたら、別に経済が止まっていても、誰も困らないのじゃないだろうか。 たとえば、その3つのことについては、誰もがなんらかの方法で関わって役に立ち、それ以外の時間は自由にすごす。 そんな風な世界であれば、別に誰も困らないのじゃないだろうか。 とま

    不要不急な、ぼく。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2020/05/10
    ”自分がこれだけは譲れないと思えるものだけを、ほんの少しだけ持ち帰って、それを育てていきたい。”
  • 面白いとは、何だろう。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    人生というのはどのようにでもとらえることができるから、辛いと思えば辛い人生だし、楽しいと考えるなら楽しい人生なので、だとしたら、できるだけ面白い人生を送りたいと思っていて、しかしまあこの面白いという概念は色んなとらえ方のあるので、そういえば自分にとっての面白いとはなんだろうと思い、挙げてみる。 ・子育ては辛いが面白い ・働くことも辛いが面白い ・ファイヤーエムブレムは面白い ・スーパーマリオは操作が苦手だしストーリーがあんまりないので面白くない ・お笑いも自分には特に不要 ・その場限りで単純にゲラゲラ笑うようなものは全く面白くないが、ことあるごとに思い出してはクスクス笑えてくるできごとは面白い ・やったことのないものに挑戦するのは、そのときは地獄だが、あとで振り返ってああ面白かったなあと思うことが多い ・なかなか良いアイデアが出なくてみんなでウンウンうなっているときは面白い(これもあとから

    面白いとは、何だろう。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2017/05/21
    最後の一文が全て。
  • ぼくの、こわいもの。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    年をとっても、いまだに、 こわいなあと思うもの ・大きなケガとか病気 ・高い所 ・目の検査でピュッと空気が発射されるやつ ・車の運転 ・高速道路の人の少ないサービスエリアとかパーキングエリア ・知らない人に話しかけられること ・大きなトラックとか作業車 ・ゴミ収集車のバリバリとゴミを砕いていく部分 ・飛行機に乗り遅れること ・新宿 ・東京の満員電車 ・田舎の静かすぎる夜 ・見知らぬ土地に無理やり行かされること ・見知らぬ人に無理やり会わされること ・夜道で急にめっちゃでかい声でくしゃみをするおっさん むしろ年をとってから、こわいと思うようになったこと ・収入が減ること ・夜中に出歩くこと ・家族によくないことが起きること ・国際情勢が急に悪化すること ・アジアの大気汚染が拡大すること ・ひとりぼっちで働くこと ・いまだに将来の自分の可能性に賭けようとしていていやちょっと待てもうとっくの昔に

    ぼくの、こわいもの。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2017/02/23
  • 停滞感が、大好物です。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    長いあいだ、ずっと悩んでいた。 これまで、それなりにやりたいことはやってきたけれども、この数年は完全に停滞してしまっていた。 もちろんブログを通して自分の考えを書くことで、ぼくの中で「変わらず大切にしたいこと」を確認することはできたし、そのおかげで新しいことに挑戦する勇気を与えられていたのも確かだ。 しかしまあ新しいことにチャレンジするたびに、当然ながら失敗という名の成果が与えられることは多いし、それを繰り返していると当にこれでいいのだろうかと(いくら自分のことが大好きなぼくであっても)自信がなくなっていくものである。 だけど答えはもうそこにあって、つまりぼくはそうやって悪あがきしてでもいいから、何か停滞してしまっていてモヤモヤしている状態から、少しでも先にものごとを進める、そのこと自体に強く関心を持っているのだ。 最近、ぼくがうれしいと思った瞬間を、いくつか挙げてみる。 ・なかなか次の

    停滞感が、大好物です。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 40年間生きてきて、まだ解決できていないこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    なんとなくこうすればいいんじゃないかというイメージはあるが、根的な解決策はよくわからないもの ・を読む時間をどうやって確保するか ・運動する時間の確保 ・勉強する時間の確保 ・切った爪を格納できないタイプの爪切りで切った爪を床に飛び散らせない方法 ・ひととおり散髪し終えて確認したときにもっと短く切ってほしいことを気分よく受け入れてもらえる伝え方 ・および「このぐらいの長さがベストです」とキリッと反論された際にそれでも切ってほしいことを気分よく受け入れてもらえる伝え方 ・およびそれをうまく伝えるのがめんどくさくなって散髪難民化することへの対応策 ・満員電車でやたら身体をガチガチに固くして動こうとしない人にちょっとだけ位置をずらしてもらうソフトな身体の押し方や声のかけ方 ・満員電車でぼくの肩を支えにして必死にゲームする人にいじわるするもっとも効果的な方法 ・満員電車でまずいこのままじゃ降り

    40年間生きてきて、まだ解決できていないこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 自分が無害なおっさんであることを伝えるのは、難しい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    平日の昼間、クリスマスプレゼントにもらったラジコンカーをどうしても公園で走らせたいと子供が言うので一緒に行った。 その日はぼくは休暇を取っていたのだが、世間的にはまだみんな働いている普通の平日の昼間だったので、あまり人もいなかった。 しばらくラジコンカーを走らせて遊んでいたら、子供が急にウンチをしたいからトイレに行くと言い出した。 トイレは公園の少し奥のほうにあって、そこにはブランコや滑り台や砂場があり、ちょっと目が行き届きにくい場所だ。 昼間だといってもなんとなく物騒なので、ぼくは子供に付いていって、トイレの前でラジコンカーを預かって、外でじっと立って待っていた。 退屈なので周りを見回すと、小さい子供と若い母親たちが数人いるだけで、大人の男はぼくだけだった。 これはなかなか危ない感じの人間に見えかねないと思った。 ぼくはいま、平日の昼間から働きもせずに、子供たちとその母親たちしかいない公

    自分が無害なおっさんであることを伝えるのは、難しい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2016/12/29
  • みんなが孤独な世界は、それほど不幸な世界ではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    クリスマスの季節が近づくと、いまだに孤独な気持ちになる。 やわらかく、あたたかそうな服を着て、お互いにニコニコしあっている人々がたくさん目に入るからだ。 自分に恋人がいようと家族がいようと、ひとりぼっちでいる時にそういう光景を見るのはまったく気分の良いものではない。 いま自分がとても孤独であることがひどく強調される。 クリスマスは孤独な人間を、孤独であるという理由で糾弾し、幸福な人々を目の前で見せつけるという方法で罰する。 ひどい暴力である。 人が自分のことを孤独で辛いと感じるのは、周りにそうではない人間がいるときだ。 もしたくさんの人の中でひとりぼっちでいたとしても、他の人たちもひとりぼっちであれば、たいして苦痛だとは思わない。 満員の通勤電車の中では、ほとんどの人はひとりぼっちである。 牛丼屋とか公衆便所とか屋とかも近いように思う。 そういう場所では、ぼくは安心して自分の孤独を味わう

    みんなが孤独な世界は、それほど不幸な世界ではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 人生の、目的地とは。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    東京出張した時に中途半端に時間が余り、美術館に行くには無理があるし、人に会うには急すぎるし、さてどうしようかと思って、家族に買って帰るお土産をちょっとじっくり選ぶことにして、いいものを買うことができてとても満足した。 東京に行くとあれもしとかなくちゃこれも見とかなくちゃと、妙に落ち着かない気持ちになる。 しかしぼくはそういうやりくりがとても苦手なので、そんなにうまく用事をこなせない。 結局何もできずにがっかりすることと比べたら、家族のお土産をじっくり吟味するのはなかなか良い時間の使い方だと感じる。 若い頃はどこか遠いところに行くときは、そのどこか遠いところこそが目的地だったけど、いつのまにか、遠くへ行って、戻ってくるところが目的地になっている気がする。 家を出るときや保育園を出るときは、いってきます、と言う。 いってきます、はたいていの場合、ただいま、と対になっているから、やっぱり戻ってく

    人生の、目的地とは。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • シンプルイズ、ベスト。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    生きていると悩みのオンパレードだ。 今日のスケジュールはこれで、こんな問題に取り組まなきゃいけない、明日はこんな会議が控えている、そもそも我が社の課題はこれで、それを解決しようと思うとまずは新規顧客をこれだけ獲得しなきゃいけない、そのためにはこれとこれとこれを動かさなきゃいけない、そうなるとまずはこの人とこの人に声をかけなきゃいけない、いやちょっと待て、そればかりやってちゃ困る、既存の得意先をおろそかにしていたら事業が足元から崩壊するぞ、さあ今すぐ挨拶に行こう、いやちょっと待て、その前にこの間助けてくれた人から頼まれていることがあった、あれを先に片付けてしまわなきゃいけない、だけどそろそろ帰宅しなきゃ子供を風呂に入れられないぞ、一度風呂に入れて寝かしつけてから作業をしよう、しまったそのまま寝てしまった、さあどうする、とにかく残された時間でやるしかないぞ、だがこんな生活繰り返していたらいつに

    シンプルイズ、ベスト。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2016/07/18
    うむ。
  • 報酬を、与える。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    以前も書いたことだけれど、何かひどく大変なことをやりとげたからそれに見合う対価が得られるとか、これだけやったんだから何をしてもよいとか、そういう考え方は、他人とのやりとりの中では役立つこともあるが、自分自身に対しては役に立たないどころか、なんでこんなに頑張ってるのにオレは報われないんだという気持ちを育てるだけなので、まあ害にしかならない。 ぼくの理想としてはその日に取り組んだことはその日によくやったと自分で自分を労ってチャラにしてしまうことであり、もっといえば何か大変なことや面倒なことに取り組んだ瞬間にその人はこれまでの自分を越える偉大な挑戦をやりとげたわけで、その一瞬一瞬を自分で賞賛してあげればいいのである。 しかし人間というのはどこまでも貪欲で、もっとほめてほしい、もっと癒してほしいと際限なく求め、それが与えられなかったときに「自分は裏切られた」「誰も評価してくれない」と憤り、勝手にや

    報酬を、与える。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 男らしくない、男。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    女性向けの商品に関わる仕事をしていたことがあった。 とても楽しい仕事だったのだけど、異動があって、担当を外れた。 それでぼくの代わりに別の男性2人が担当になったら、得意先からクレームがあったらしい。 「なんで急に男の人ばっかりが担当になったんですか!」 どうもぼくは男として数えられていなかったようだ。 昔からどうも言動がなよなよしてるらしく、新入社員時代にも女性の先輩から「女っぽくて気持ちわるい」とかカゲで言われてた。 そりゃあ、男らしい男には憧れるが、無理なものは無理なので、しかたない。 若い頃はそれでも男らしくなりたいと体を鍛えたり、わざと低い声を出してみたり、なるべく笑わないようにしてみたりしたが、そんな表面的な話ではないのだろう。 最近は、むしろ男らしくないことが役に立つ場面もあるし、まあ「男らしさ」なんてなくても、それなりに楽しく暮らしている。 男らしさだけじゃなく、「らしさ」に

    男らしくない、男。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2016/06/16
  • 出世に、失敗しました。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    一番大きな原因は、失敗を恐れたことだ。 エラくなるためには失敗はできない、評価されるためにはミスはできない、生計を立てるためには給料を下げてはいけない、という心配ごとばかりが頭の中にあって、人の目ばかりを気にして行動していた一年だった。 そのせいで、自分で仕事を抱え込んでしまって、結果的に失敗をやらかして、会社からの評価も大きく下がってしまった。 また、失敗を恐れるあまり、ワクワクできる挑戦をひとつも行わなかったので、面白い成果を上げることもできなかった。 そのくせ睡眠時間を削ってギリギリの状態で働いていたので、疲れ切ってしまった。 色々と自分で自分を勝手に追い詰めていた。 もう会社でエラくなるには年齢的にはギリギリだったし、実際に体力も集中力も減っていくし、子供の成長につれて家計はどんどん苦しくなるし、残された機会はほとんどなかった。 そう考えれば考えるほど、もう失敗はできない、うまくや

    出世に、失敗しました。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2016/05/09
    『好きなように生きる、というのは、自分だけの特別なレンズをとおして世界を見つめる、ということだ。』痺れた。良い文章だ。
  • ここにはない世界は、どこにあるか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    毎日の暮らしの中で、ふと「ここではないどこか」へと思いをはせることがある。 日々、同じような場所で、同じような仕事をして、同じような人たちと話をし、同じようなものをべて、同じような時間に眠る。 それをずっと繰り返しているうちに、こんな暮らしとはちがう「ここではないどこか」に行くことができたら、と考える。 もちろん、そのどこかにたどりつけたとしても、またその場所では色々と面倒なことが起こったり、退屈なこともあったりするのだろうけれど。 しかし最近は、その「ここではないどこか」が、どこにもないような気がしてならない。 それはもちろん歳を取ったからというのもあるかもしれないが、それ以上に、世界がどんどん小さくなってきている。 簡単に世界中に行けるようになっただけでなく、実際に行かなくても、誰がどこでどんなことをしているのかを、簡単に知ることができるようになった。 しかし、そうやって知ることがで

    ここにはない世界は、どこにあるか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • ごはんがおいしい、理由。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    すごくおいしいお店に行った。 そのお店はいつもぎゅうぎゅうの満員で、イラチの関西人も辛抱強く並んで待っている。 安くて、メニューは創意工夫があって、おいしくて、ちょっとだけ味付けは濃いのだけど、これがまたお酒に合う(ぼくは飲まないので関係ないが)。 かかっている音楽は軽快で、テンポが速くて、みんなのおしゃべりがどんどん進む、お酒も料理もどんどん進む。 お店の人たちは注文があるたびに大きな声を出しながら楽しそうに料理を作る。 どんどんべて飲んで楽しんでいってくださいねと、笑顔で声をかけていく。 お客さんがべて、飲んで、しゃべって、笑って、お店の人が作って、運んで、また注文を聞いて、かけ声を出して、それらがぐちゃぐちゃに混ざっていって、おいしいことと楽しいことと、あそぶことと働くことの区別がよくわからなくなってくる。 もともとは別々だったものが、お店の中でミックスされて、特別な味を生み出し

    ごはんがおいしい、理由。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • お祝いの、言葉。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    このたびは、合格おめでとう。 長い長い冬が無事に終わりを迎えたことを、当にうれしく思う。 ぼくは心からホッとしている。 そして、地獄へようこそ。 ここから先は答えがない。 取り組むべき問題も、手に入れるべき能力も、仲良くするべき人間も、まったくわからない中を、何の見通しもないまま進んでいかなきゃいけない。 正確に言えば、進んでいるかどうかもわからない。 ひょっとしたら君はある程度専門的な領域を学ぶのだからそんなに迷わないつもりでいるかもしれないが、残念ながらそんな簡単に世の中はできていない。 準備万端でいざ飛び立とうとするその瞬間に航空ルールが大きく変わることなんてことは、しょっちゅうだ。 うまくフライトできたとしても、天気は常に予想外の方向へと変わっていく。 そうだ、問題が深刻になるのは得てして旅立つまでよりも、旅立ったあとのほうだ。 いますぐパラシュートで脱出するべきか、それとも様子

    お祝いの、言葉。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • サラリーマンの、ごちそう。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    自由を愛している。 サラリーマンをしていると何かと窮屈なことばかりだ。 勤務態度がどうの、リスク管理がどうの、社内事情がどうのと制約だらけ、がんじがらめな中を多大な労力をかけて踏み越えて、ようやく来の仕事ができるぞと時計を見たらはや夕方、なんてことはしょっちゅうだ。 だけど、サラリーマンはとても楽しい。 そういういろんな制約があるからこそ、これを乗り越えて、新しい仕事を作る機会が残されているからだ。 煩雑な事務手続きがバカバカしいと思うなら、代わりの方法を提案することだってできるし、エライ人の相手ばっかりしなくちゃいけなくて面倒だなと思うなら、自分がエラくなってそれを変えればいい。 そんな極端な話じゃなくても、一般的に制約だと思われてるものなんて、だいたいは変えることができる。 それだけじゃない。 サラリーマンは、会社をとおして、世の中のおかしなことや面倒なことも変えていくことができるの

    サラリーマンの、ごちそう。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 偉大なる、暗闇。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    こんにちは、サードブロガーです。 偉大なる暗闇、という言葉を司馬遼太郎氏の著書の中で見かけて、それは色んなことを色々知っているけど何かを体系だてて理解したりそれによって新たな知恵を生み出したりはしていない人物なり状態を指すみたいで、いやはやぼくは偉大でこそないが立派な暗闇だなと、嫌になるくらい痛感した。 少し知っていることがあるとすぐに言いたくなるし、ちょっと思いついたことがあると誰かに伝えたくなる。 だけど、それはすべて細切れのもので、お互いにつながらない。 つながらないから力が伝わらず、周りを照らすこともできないし、何も動かせない。 ちゃんとつながっていく人とは、何が違うのだろう。 なんとなく思うけど、つなげられる人は、自分は暗闇である、と思っているんじゃないだろうか。 自分が暗闇であるからこそ、どこが暗くて、そのせいで誰が困ってるかがわかる。 しかし、なぜ明るくできないかがわからなく

    偉大なる、暗闇。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    joruri
    joruri 2016/01/24
  • 書く、意味。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    とあるミュージシャンの話をしていて、あの人が他の人よりもいい歌詞を書くのは、個人的に色々と辛い経験をしたりしていて、言葉にしなくちゃ自身が救われないからなんじゃないか、そういう祈りみたいなものが聴く人の心を動かすんじゃないか、みたいなとんでもなく下世話で勝手な憶測を話したのだが、珍しくは納得していた。 それで思ったのだが、やっぱり書くという行為と祈るという行為は似ている気がしていて、それはどちらもこの現実ではまだ起こっていない、自分が望む世界があって、しかし自分の力だけではどうにもならなくて、そのことを認めざるを得なくて、だけどあきらめたくもなくて、そんな気持ちの中で生まれる行為ではないかと思うからだ。 未来を作るため、なんて言い切れるほど偉そうな行為じゃないと思うのだ、書くということは。 よく考えるとコピーライター時代にほめてもらった仕事のほとんどは、弱いものが主役になっているものば

    書く、意味。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 成長しなくても、いい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    何かを一生懸命にがんばって、自分がこれまで経験したことのないくらい苦労して、しかし結果が出るどころか、これまでよりも悪くなる。 それをやり方が悪いとか、努力の方向が間違ってるとかいうのは簡単だ。 しかし年をとると、どんどん頑固になり、受け入れられないことも出てくるので、なかなかひょいひょいとやり方を変えられるものでもない。 おまけに無理がきかない。 ちょっと徹夜したりすると、3日ぐらい具合が悪いのが続くし、ついでに風邪を引いたりして治りも遅い。 さて、こういうことが続くと、今よりも成長するどころか、むしろ今の状態を維持するだけでもなかなか大変だということに気づく。 だが人は今までよりも成長することを望まれ、企業の予算は昨年よりも高く設定することを求められ、人類はますます進化することを期待され続ける。 別にぼくはそれを否定するわけじゃないし、概ねはそういう前提で暮らしているのだけれど、他にも

    成長しなくても、いい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。