記事のタイトルをご覧になったあなたは、「おいしい店の見分け方ならともかく、おいしくもまずくもない店を見分けてどうするんだ?ド変態とちゃうか」と思ったことだろう。ド変態とのご指摘については残念ながら反論できる材料を持っていないのだが、おいしくもまずくもない店という存在は実はかなり重要であり、あなたもあなたで、おそらく、おいしくもまずくもない店について、独自のノウハウを無意識に集積中のはずである。改めて、おいしくもまずくもない店を知ることのメリットと、その判別方法について考えてみよう。 「おいしくもまずくもない店」を知ることのメリット (1)おいしくもまずくもない店は、すぐに入れ、リスクもない優良店である 見知らぬ土地にいて、空腹だが店を選ぶのが面倒で、「何でもいいからとりあえず食べたい」と思ったとしよう。考えなしに入った店で、豚の臓物のシロップ漬けなどが供されたら、これは食べたいものとは違う