――この1年で日本はどう変わったと映るか。「根本的なところは変わっていないと思う。ただ、今回の震災で東北という地域は経済的にも、人や街の活気という点でも、底を打ったのではないか。全国各地を回る中で、シャッター街が多く、震災前から一番活気がないと思っていた地域が東北だった。一方で日本という国はまだ底を打っていない。東北がどう復興していくかが、日本という国の先行指標になる気がする」――日本にでき
日本ではとかく宗教の人気がない。宗教は「はまる」「ひっかかる」と形容され、悪徳商法なんかと同一視される。宗教を「やっている」と言うだけで白い目で見られる。 日本人の宗教嫌いの理由ははっきりしている。ここで言う「宗教」は「カルト宗教」とイコールだからだ。カルト宗教を擁護する気はまったくない。ただ、カルト宗教ではない宗教もいくつもあるのに、と思うわけである。 またいつものように結論から先に述べる。「無宗教」「宗教嫌い」と称する日本人のほとんどは、宗教の教えは自分にはとうてい受け入れられないバカげたものだと思っている。それは間違いだ。まともな宗教は変なことは言っていない。きちんと学べば、いい事を言っていると思うはずだ。 また、文化やものの考え方というのは宗教の影響を強く受けている。日本の場合には仏教や神道や儒教やその他もろもろのものである。日本人のものの考え方の多くはこれらの宗教に由来するもので
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