東海から西の太平洋側にある南海トラフで巨大地震が発生した場合、東京では超高層ビルが20分以上揺れ続けるおそれがあるという最新の研究がまとまりました。 ビルによっては上層階の揺れ幅が3メートル近くに達し、構造が破壊されて使用できなくなる被害が想定されることから、専門家は、揺れを抑える耐震対策を進める必要があると指摘しています。 茨城県つくば市にある防災科学技術研究所の研究グループは、国の委託を受けて、南海トラフで巨大地震が発生した場合に超高層ビルなどを揺らす、「長周期地震動」と呼ばれる揺れを予測しました。 それによりますと、最悪の場合、東京や大阪、名古屋市では、地面の揺れが10分以上続くという結果になり、超高層ビルの上では揺れがさらに増幅し、継続時間も長くなるおそれがあるということです。 予測された揺れが超高層ビルに及ぼす影響を調べるため、建築構造に詳しい工学院大学の久田嘉章教授は、東京・新