本日の日本経済新聞(2月25日)に「経済論壇から」が掲載されました。今月は格差と長時間労働について議論をまとめています。 ホワイトカラーの労働時間管理は、本当に難しい問題だと思います。ワーカホリックは、飲酒や喫煙といった依存症と比べて、被害が目に見えにくいですし、短期的には生産性も引き上げてしまうわけです。 ワーク・ライフバランスが取れていないと、社会的に生活することが難しい文化であれば、それが歯止めになります。たとえば休日や夜間の買い物ができない、ということであれば、残業ばかりしていては生活できません。ところが「亭主、元気で留守がいい」という言葉がある国では、家庭や社会がワーカホリックの歯止めになるのは難しそうです。 タバコ税や酒税は、価格メカニズムを通じて喫煙や飲酒の依存症を引き下げる効果があります。ワーカホリックの場合に価格メカニズムを使うとすれば、労働時間に対して累進的に企業に課税
公共事業投資の投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (本読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題)
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格差社会に関する関心が高まっている。実際、「全国消費実態調査」によれば1999年から2004年にかけて30歳未満の所得格差が急拡大した。それまでは、将来の所得格差の大きさを表す消費の格差の拡大は観察されていたが、所得格差としては顕在化していなかった。不況の深刻化が、若年層の所得格差を拡大させた。このような若者の所得格差の状況が「下流社会」という言葉が流行語になった背景にある。 若年層における所得格差拡大は、超就職氷河期がもたらしたフリーターと失業の増加によって引き起こされている。それでは、どうして超就職氷河期がもたらされ、それがフリーターの増加につながったのだろう。 最大の理由は、不況がもたらした労働市場における需要の低下である。ただ、需要が低下しただけではフリーターや失業の増加につながらない。賃金が低下す れば、労働需要はそれだけ増えるからである。実際、マクロ統計でみると90年代に下方硬
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