中国の経済発展や、日本人駐在者の増加などに伴って、中国への進出を検討する日本の歯科医が増えている。駐在する日本人に比べ日本人歯科医が大幅に不足しているうえ、食品から家電まで良質な日本製品には金を惜しまない中国の富裕層が、歯科医療でも“メード・イン・ジャパン”を求めているためという。医療貢献と市場拡大の両方につながるとあって、リスクを冒しても進出を目指す歯科医グループもでてきた。 グループは関西を拠点にする歯科医らで作る「WA−和・輪」。国境を越えて医療貢献を果たしたいという願いを込め、英語の「ワールドワイド・アソシエーション」(世界的組織)を略して名付けた。 京都府亀岡市で開業する泉要佑会長(48)が知人の歯科医や歯科技工士に呼びかけて結成し、昨年1月から海外視察や勉強会を定期的に開催。中国では日本の歯科医師免許があると、当局の許可を得るだけで滞在する外国人を診療できるとあって、メンバー3