薄型テレビの価格下落に歯止めをかけるため、電機メーカー各社は2010年に、家庭用3D(立体)対応テレビを相次ぎ投入する。エコポイントの追い風を受け、好調な売れ行きを続ける薄型テレビだが、販売単価は前年から2割近くも下がり、売れば売るほど赤字が膨らむ状況だ。DVDの映像などを立体的に映し出す3Dは、「次世代テレビ」の本命と目されており、値崩れ阻止の“救世主”と期待されている。 来年1月7〜10日に、米ラスベガスで行われる世界最大級の家電技術見本市「2010国際CES(セス)」。各社が新年の主力商品をお披露目するこの祭典は、その年のヒット家電を占う上で世界中から注目が集まる。 「来年のセスの目玉は3Dテレビ。各社の勝負どころとなる」と、電機大手幹部は断言する。 3D技術はこれまで、米ハリウッド映画など業務用が中心で、家庭向けは進んでいなかった。しかし、今年12月に米国に本部を置く新世代DVD「